2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中華料理

急に誘われて夜は中華街。素晴らしい。おいしかった。女性が多かったので後半は全体的に食べるペースが落ちていったが、あれは本来もっと、ぐいぐい腹に詰め込むべきで、無理やりにでも、酒でがんがん流し込んででも、腹の皮をぱんぱんに突っ張らせてでも、…

寒中

結局日曜日には宅配便が一つも来なくて、今日になったら郵便受けに不在通知が二通入っている。明日にはきっともう一通入ってるだろう。見事にタイミング悪過ぎ。このまま全部週末まで受け取れないかもしれない。これから寝るけど、今から寝るとなぜか翌朝眠…

落葉樹の趣

自分がひとつの乗り物のようになって、暗い路上をひたすら走っている。乗り物としての自分は、外壁の外側にある冷たい外気に、僕自身の責任において直接触れている。外壁は常に風雨に晒されている。外壁の状態も自分の責任において管理している。修復や改修…

Modern Lovers

Brian Enoの事はよく知らない。今までほとんど聴いてないのだ。「Taking Tiger Mountain」というアルバムだけは十代の頃聴いたが、とくになんとも思わなかった。どんな内容だったか、正直、現時点でほとんど忘れた。「サードアンクル」だけはさすがにおぼえ…

路面

帰り道がおそろしく寒かった。外気に直接触れている顔全面が、あまりの寒さでぴりぴりと痺れるように痛む。手袋をしているのに指先は感覚がなくなりかけている。爪先も相当冷たくなっている。歩く路上のところどころに雪の残りが、完全に透明な氷になって、…

We Will Meet Again(For Harry)

今日も昨日と同じでかまわないじゃないか。なぜ同じじゃいけないのかい?昨日とか今日とか、そんな短いスパンでものを考えなくてもいいじゃないのって、それを前から言ってんの。だから、今日も休んでかまわないの。人間の本来として。あなたがしっかりして…

雪の朝

雪で真っ白の朝。すばらしいお天気で、雪の白と降り注ぐ朝日がすごい。まだ誰にも足跡をつけられてない公園の芝生の上の真っ白に発光する雪の上。木々や植え込みやその他さまざまな物象の上に丸くふくらんだようになめらかに積もっている白いかたまり。でも…

制服

混雑した電車の、掴まることのできる吊革も手摺りもないまま、足を少し広げて、体重を両足に均等にかけて、揺れ動く床にバランスを崩されないようにしながら真っ直ぐな姿勢で立つようにする。 二本の両足にスカートがまとわりつく。スカートを私の身体の一部…

静養

金曜日の夜からぼやっと風邪のひきはじめのような状態で、土曜日は普通に過ごして夜にブログを書いて寝ようとしたらなんとなく悪化したような感じに思われて、眠りに入るまで寝苦しくてこれはやばいかもと思いながら悶々としているうちにいつの間にか寝て、…

ゴヤ

予想よりもかなり混んでいて、わりと駆け足で見て退場した。空いてたら、もっとじっくりと見たかった。まさに素描や版画を観る為の展覧会。基本ムチャクチャ上手い。そして早い。タッチが早いのではなくて、かたちが早い。これがまさに、マネの先駆けという…

明治の冬

とにかく、寒い。きわめて大雑把な計算の元に生成させたような、単純で、まろやかさに欠けた、単一的で容赦のない、のっぺりとしているのに剛直で、乱暴な勢いのみなぎる、そんな空気の冷たさ。両肩をすぼめて、身体にぎゅっと力を入れっぱなしで、首を身体…

明治の湯

明日は雪が降る?積雪、週末も雨?そうなのか。傘をさして出かけよう。滑らないように注意。そしてすぐに帰ろう。風呂に入って、そしておいしいものを食べましょう。そうして、そうして、とりあえず今日は寝よう。寝様、寝様。寝不足は良くない。早く寝様。…

頭の鉢

頭の鉢というのは、頭頂部位を中心にした頭蓋の上面部分一帯のことを言うのだそうだ。その面がとくに広いと、頭の鉢が云々…とか言うらしい。頭の皿という言葉と同意で、河童の皿に該当する部分のこと。はじめて知った。僕はそれまで、頭の鉢というのは、頭を…

なんて言ったらいいのか

これからご飯です。いただきます。幾らなんでも、もう遅いので寝る。おはよう!こんなとき、今からもうあと五分で寝るつもりだが、平日なのに飲み会だったときの、この雰囲気、いったいどうしてくれるんだよと思う。いいかげん、モノには限度ってものがあっ…

重さ

心配事が薄らいでいく。薄らいでいくことに気付いた、というよりも、それがひとりでに薄らぎ始めた、その瞬間に気付いた。この場への意識を失くし始めた。緊張感をなくしていた。緊張を保っていたことに、それで気付いた。雲散霧消し始めた。雲散霧消の始ま…

寝ておく

大手町で本を買って、昼は中華料理。先月だったか、池袋で食べた店がまずくてムカついたので、今日は雪辱戦。うまかった。食べすぎた。真夏のように汗をかいた。帰ってきた。昨日も今日もわりとよく歩き回った。よく食べたしな。天気もまあまあだったし。良…

快適

それほど寒くもなく、快適な一日。レコード屋など巡る。買ったのはRAZOR SHARP忌野清志郎(LP)、Masterpiece Gilles Peterson(CD)、The Who Live at the Isle of Wight Festival 1970 (DVD) RAZOR SHARPはRCを聴き始めて間もない中学生の頃の自分がはじめて聴…

ハローベトナム

NHK世界ふれあい街歩きはベトナムのカントー。家に帰ってきたのが遅かったので後半二十分しか見てないが、しかしあのラストシーンは素晴らしかった。ちょっと泣いた。ベトナムってほんとうに素晴らしい国だ。人々の表情や話し方だけで、素晴らしいということ…

中目黒の冬

寒さはピークに近づきつつある。あるいはここが頂点か、まだ先があるのか。朝、玄関のドアを開けて外へと歩き出すときの、冷気の凄まじさ。いきなり冷水プールに飛び込んだようなショックに、思わず「うぅうっ!!」と声が洩れてしまう。袖口、首元、スラッ…

30分

朝の七時頃、線路にお客様が立ち入ったため、安全確認を行った関係で、ダイヤが大幅に乱れている。この電車も定刻より八分少々遅れて駅を発車している。電車が遅れていると行っても、いつもの時間に、いつもの駅のホームに着いたら、いつもとは違う電車がち…

Bonjour Vietnam

今日は相当忙しくて、仕事して、さっき帰ってきた。食事の後、なんとなくテレビを切り替えてたら、太陽に吼えろがやってたので見る。ボス、ゴリさん、長さん、やまさん、殿下、マカロニ。マカロニはどう見てもジャコ・パストリアスにしか見えない。そして、…

身内

夢を見ていた。妻の、学生時代の写真などを見ている夢である。小学校、中学校、高校それぞれの卒業アルバムのどこかしらに、昔の妻がいる。ページをぱらぱらとめくっていると、意外とわけなく妻を見つけることができる。クラス写真のページと、クラブ活動の…

散歩

今日は家の中にいるらしい。すごく天気の良い一日だったので、私は着替えて散歩に出かけた。どこへ向かうか歩きながら決める。ドアを開けると意外と風が強くて寒い。風さえなければ、日向ならずいぶん暖かい筈なのに。そのままどんどん歩いた。昨日とは違う…

遠景

図書館まで本を返すので、家から一時間近くかけて荒川沿いを歩いて行った。土手沿いを歩きながら、川とその向こう岸までの景色を見ているのはほんとうに面白い。気が向くと、その景色にレンズを向けて写真を撮ってみたりもするのだが、それをして写ったもの…

図柄

いまの千円札の図柄の人物は誰か?と聞かれたら、何のうたがいもなく夏目漱石と答えてしまう。今は野口英世であると、すぐに出てこない。実感がわかないのだ。2004年に図柄が変わって、千円は野口英世になっているのだが、そのことを忘れているので、今でも…

干物

干物はおいしい。味噌汁もおいしい。ひたし物がおいしい。出し汁もおいしい。それだけでいい。もう本当に。夢に出てもおかしくない。というか、ふだん会社に行くときでも、条件出してるときでも、自転車に乗ってるときでも、いつでもどこでも誰よりも思い浮…

大王岬の夜

最初から、夜の暗闇に、奥行きが感じられなかった。 吐く息が、冷たい風になって自分の口元あたりにすぐ跳ね返ってきた。 油の黒光りする壁に向かって歩いていた。 壁を突き抜けると、またすぐに壁の気配がした。 分厚い壁の中に、さらに細かい壁の層があっ…

今年

あっという間に正月が終わって、明日は水曜日。長く休んだとは思わない。むしろ普段より忙しい感じがするのが正月というもので、連休したという印象すらない。それでも今日は何の予定もないので、適当に外出しようかとも思ったのだが、午前中に天気があまり…

生後一ヶ月

実家に年始挨拶。妹夫婦の子供をはじめて見る。座布団を二枚並べたくらいの布団に寝かされた小さな生き物。抱き起こされて、こちらの部屋に連れてこられるところを後ろから見て、持ち上げられたそれが人間の大きさには見えず、まるででかいカツオとかサバの…

年始

妻の実家に新年の挨拶をしに行き、お酒などご馳走になってるとき、地震が来た。がたがたがたと音がして、元日からこれだと、地震は今後もまだ、今までどおり、たまには揺れるのだろう、そう思いながら、あたりを見回していた。「おーー、ずいぶん揺れている…