ゲイ

自分の身体を、常に意識せずにはいられないのがゲイで、僕はゲイではないが、しかしその感覚はとても重要なものに感じる。というか、自分が自分の身体につつまれている存在であることを常に意識しないではいられないという意味に限定すれば僕はゲイであるか…

デッドライン

千葉雅也「デッドライン」を読む。面白かった。この主人公はゲイで、僕はゲイ的な感覚をこれほどはっきりと自らの感覚のように感じ取ったのははじめてのことだ。自分にとってとても重要なことが書かれていると思った。以下にいくつか引用する。 渋谷センター…

めぞん一刻

高橋留美子「めぞん一刻」全15冊をヤフオクで落札して久々に再読。我ながらマンガ読むスピードがじつに遅くてまだ二巻の途中。 僕がこれをはじめて読んだのはいつだったのか?たぶんリアルタイムではなくて、高校生(80年代後半)あたりで読んだのではないか。…

坂田一男 捲土重来

東京ステーションギャラリーで「坂田一男 捲土重来」展を観る、本展監修者は岡﨑乾二郎。坂田一男(1889~1956)という画家を、僕ははじめて知った。しかしかなり昔に画家の出身地である岡山県の岡山市立美術館にも行った際、常設展示などで観ている可能性が高…

To-y

上條淳士「To-y」全十冊をヤフオクで落札して久々に再読。我ながらマンガ読むスピードがじつに遅くてまだ二巻の途中。 かつて(中学生時代)夢中で読んで以来の再通読だが、思ったよりも来ないというか、さすがにこれはちょっと…と思うところも少なくなくて、…

修理

自室にあるCDプレイヤー二機種のうち、ひとつは読み取り不良、もうひとつは再生音不良で、ふだんは怠惰にApple Musicで聴いているばかりだが、スマホからアンプとスピーカーを通すと出力が小さくてつまらないので、在宅時はCDを再生したいのだが、このままで…

素面

夜の十時を過ぎて、久々に一日ぎっしり仕事した感をおぼえつつ会社を出て秋葉原駅へ向かう。するとそれをわかっていたかのような絶妙のタイミングで、御徒町の方で飲んでるE氏から連絡がくる。もう遅いけど、まだ何も食べてないし、ちょっと寄ろうかな、と返…

逃げ腰

仕事の忙しさから目をそむけていたい、ひるむような、避けるような、および腰の姿勢をとり続けていたい。当事者ではありませんという態度でいたい。無駄だとわかっていても、与えられてるはずの権利を行使するかのごとく、かたちだけでも逃亡の身振りをとっ…

コート

薄手の黒いコートを買ったのが1998年の秋頃、就職する直前か直後だったのをなぜか今でもよくおぼえている。そしてそのコートを今もまだ着ている。二十年以上の年月を着用していることになるが、たしか十年前に一度修繕をしている。袖口がボロボロになり、黒…

土曜日に行ったレストランでは、注文するパスタの量を10グラム単位で指定できるのだが、我々はこの店に何度来ても自分たちの適量が何グラムだったのかを忘れてしまう。前に来たときは、たぶん150グラムずつでお願いしたんじゃなかったか?で、多かったよね?…

吹奏楽

近所に中学校があって、日曜日の午後、おそらく吹奏楽部であろう各種楽器の練習をしている音が漏れ聴こえてくることを以前にも書いたかもしれないが、今日も買い物の途中で、けっこうはっきりと合奏の音が聴こえてきて、これ、近隣住民のみなさん、昨今こう…

期待過去

季節柄、午後三時を過ぎると光がすでに西日の色合いを深める。公園にも路肩の並木も、今年は紅葉の色付きがまるで中途半端で、色付く前に落葉がはじまってしまった感じがある。おそらく台風や秋以降の気温変化のせいではないかと思うが、なにかみずぼらしく…

ディナーショー

趣味で作ったみたいなシステムを引き継ぐだなんて、なんとも微妙だとKさんは思ってる、そういう表情をしている。何かあったとき、どこまで手を入れられるのか、稼働責任のレベルを、どれだけ正確に要件および見積もりに反映させられるか、こういうぼやっとし…

年女

横浜、夜景、ベイクオーターの光、ゼロックス、資生堂、キラキラ光っている。でももう見飽きちゃったので、なんとも思わない。あのソニーの新しいビルが完成したら、ますます光が増して、このへん一帯、夜なのにまるで真昼みたいになるかも。 彼女は誕生日が…

空しさ

その違和感は、自分に起因するのか、自分以外に起因するのか、どちらが変わったのかわからないみたいなことは、いまだに、たまにある。自分で自分が空しくなるとしたら、それは何かつまらないことに夢中だったかつての自分を思い出したからかもしれないが、…

匂い

ふと匂いに気付いた。いつ、どこでだったのかは忘れた。それがどんな匂いだったのかも、もう忘れた。それに気付いた、ということだけはおぼえている。小学校一年のときに、友達と入り浸っていた駄菓子屋兼ゲームセンターの椅子の匂いだった。椅子なのか、熱…

消化日

今日も一人の休暇、午前中はこのブログ記事を書いていた。昼は八丁堀の店でランチを摂る。ビジネス街なので昼は異様に活気があって、従業員はみな顔が殺気立っている。先週も今日も酒を飲んでるのは自分だけだ。忙しなくてあまり居心地がいいとは言えないが…

ふたば

昨日は食事から戻って風呂入って就寝、今朝気づいたらすでに朝九時前で、両者共にこんなたくさん眠ったのは、ものすごく久しぶりのこと。二人とも飲みすぎです。 部屋のカーテンをあけて窓の外を見下ろすと、まだ午前中の大通りは人も車も少なく、自分らのい…

名古屋へ

午前十時過ぎの新幹線で名古屋へ。途中、曇り空のせいで富士山は見えなかったけど、沼津を過ぎたあたりで分厚い雲の向こう側に鮮やかな青色がのぞきはじめ、その割合がしだいに増えていった。名古屋の手前で雲は完全に消失した。車窓の向こう、住宅や低いビ…

ランチ

休暇だが、1人なので、久々に昼からフレンチだ!となって、予約を入れて着替えておもてにでたら驚くほどの真冬のような寒さ。そして雨。暗く重々しい色の空。風もあってときおり傘を持っていかれそうになりつつ駅まで歩く。こんな絵に描いたような悪天候の日…

休暇の前日は、何事もなく業務が終わってほしいとの思いで疲れる。こんなに気疲れするくらいなら休みなんか取らない方がかえって楽だというのは、意外に誰もが思っていることでもあるし、僕もわりとそんなところがあって、ふだんはいわば休むことをサボって…

This Is It

夕食後、なんとなくテレビをつけたら、マイケル・ジャクソンのThis Is Itが放映されていて思わず見入ってしまった。ステージでダンサーたちとリハーサルするマイケル・ジャクソンの服装が何種類かあって、別日の撮影をつなぎ合わせているのだろうが、そのう…

マスヒステリズム

帰宅途中の夜道で、シャッフル再生中のイヤホンから突如として高柳昌行の「マスヒステリズム」の3曲目が再生されて、これがじつに素晴らしくて10分弱のあいだうっとりと聴き入った。おおよそエレクトリック・ギターにおける最高純度のノイズが、うねりつつ高…

席替え

オフィスで席替え。PCやらモニタやらキャビネットやら椅子やらを移動する。移動先の人も別の場所へ移動するし、その人の移動先も移動準備中なので、物事の順序として自分をいちばん後発とし荷物を一時退避して、来るべき他人の移動を手伝う。ばたばたと夜遅…

家事

来週は豊田市、名古屋、掛川、三島と、東海道沿線をめぐる旅行を計画しているので、一日目の夕食をとる店を絞り込む。旅の目的というか楽しみの割合としては豊田の岡﨑乾二郎展が5、掛川のハシビロコウが5、名古屋と三島のごはんがそれぞれ1だ。それだと10越…

Sounds On The Beach

ビーチ・ボーイズの"Girls On The Beach"を聴いていると、ほとんど廃人同然になってしまう。すべての判断能力を奪われ、すべての好悪が、すべての欲望が解体されて、ただ痴呆的なぬるま湯にじっと浸かって薄笑いを浮かべているだけみたいな状態になってしま…

オンライン

残念ながら短期で去ることになったゲーム女子と小さな送別会をひらいてお別れした。 ゲーマーは、そのゲームの世界観が好きで、それに賛同する仲間たちとのひとときが好きである。彼女らはSNSを使ってやり取りしながらチームプレイして、戦果を分け合いアイ…

幸福

死にたくなるほどの孤独を感じたことは、たぶん一度もない。あるのかもしれないが、記憶にない。寂しさや人恋しさという感覚を人並み程度には知っているつもりだが、孤独感に苛まれて一晩中涙に暮れた経験もないし、自分自身がそこまで追い詰められてしまう…

老眼

12月の週末の予定が、ばたばたと決まりつつある。年末が近づいてきたと、それが少し実感されるのだが、妙なことに、今月の後半がこれからやってくるという事実には、あまり実感が沸かない。一、二週間くらい先のことなんか、あれよあれよという間に押し寄せ…

感覚

目薬を挿すと、香りがする。とくにサンテFXは、かすかに墨汁を思い出すような香りがよくわかる。鼻から嗅いでないのに、顔の奥から外側へと、香りが抜けてくる感じ。目も鼻も耳も口も、内部でつながっているのがわかる。ハナノアという鼻孔内洗浄液があるけ…