2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
朝起きて、今日ってもう大晦日なのか…と思う。今日が大晦日ならば明日は元日か。なんか、早い、どうもおかしいという気になる。来年が今年以上に早く過ぎゆく予感を現時点ですでに感じまくっている。今日の次に明日というスピードの感覚がすでに早回し再生の…
年内出社最終日、業務後はいつもの人たちと納会、いつもの人たちと言っても、年末とか、多くても年に数回呑むだけで、ほぼそのためだけの交友関係という感じだが、それがすでに十年近く続いているのだからそれはそれですごい。しかし年末のこの時期は、どの…
日曜美術館の岡崎乾二郎特集、あのアクリルによる平面シリーズ、あの謎めいた、謎そのものが凝固したかのような作品の一つを、今まさに描いている様子が、テレビで放映された。けっこう衝撃的。そうなのか、そういう描き方なのか…と、思った。マスキングとか…
「めぞん一刻」最後まで読み終わった。前半はちょっと退屈?…と思っていたけど結局、後半は息をのむような展開。いや…お約束だし、王道だし、すでによくわかっているのに、それでも冷静に読むことは難しい。神掛かってる。なぜこんな作品を作ることができた…
例年そうだが、うちの現場は30日まで営業なので、翌週月曜日まで出勤。僕もそう。とはいえ休暇を取得している人も多いので、帰宅間際はゆく年最後のご挨拶が花盛りで、広いフロアを見渡したらどこもかしこも皆、映画に出てくる日本人的カリカチュアのように…
四半期に一度、つまり三か月に一度作動する処理の準備をしていて、これがほんとうに三か月毎だろうかと思って、めまいに似た感覚をおぼえる。前回すなわち三か月前に同じ準備をしたのが、三か月も前のことだなんて、冗談としか思えないし、その前すなわち六…
最初から欠落していた。根拠はなかった。根拠がなくてもかまわなかった。そんなことで一度も悩まなかった。根拠がないまま、私は私を愛していられた。そうではない人もいた。むしろそうではない人が殆どだと知った。皆が根拠を求めた。でも根拠はないから、…
走ってきたタクシーが、歩道にいた僕を追い抜いたあたりでスピードを緩めて、ぐるりと旋回して逆方向を向き、反対車線に乗って走り去っていった。古めかしい形の車だった。四角く平べったい立方体が、四つのタイヤの上に乗ってるような形だった。きっと運転…
町田康の「しらふで生きる 大酒飲みの決断」を読み出した理由は、以前たまたま見かけたこの記事(https://toyokeizai.net/articles/-/317514)がつまんなくて、少し読んだだけで止めて、しかし町田康が長年の性癖だった飲酒をやめたというのを知ってそのことが…
昨夜、妻と駅前の居酒屋で呑みながら、今年もあと一週間で終わるって知ってた?まじか?そうだっけ?と今更のような話をする。今年は二人ともなぜか年末な感覚にまるで染まってなかったのが、にわかに焦りをおぼえて、今朝、僕が起きたら妻はすでに大掃除の…
RYOZAN PARK巣鴨で保坂和志の小説的思考塾vol.7へ。いつもながらいつにもまして、小説を「書きあぐねている人」に向けた、大変実践的な内容だった。配布された手書きメモと自分の記憶を頼りに、以下メモ。 時代を丁寧に扱わなければいけない。1964年にウィズ…
先日から読んでる「めぞん一刻」は、何十年ぶりかの再読だが、久々の蓋を開けたら、予想外というか、意外に面白くないというか、読むとそれなりに引っ張られることは毎違いないので、その勢いで読み進むことはできるのだが、もっとどんどん先へ行きたい、続…
休暇明けのメール受信箱を見るのは、ホラー映画の始まった直後の緊張感に耐えるようなもの。まず厄介そうな件を確認して、大事にはならずに済みそうだったのでほっとして、午後になってもう一件、気掛かりなやつの打合せを終えて、とりあえずある程度は見通…
休暇。妻が出掛けたあと二度寝して、十時頃ようやく起きる。こんなに寝たのは久しぶり。昼前に出掛けて築地で昼食。一時過ぎに行けば店内も次第に空くとの予想通り、やがて自分一人に。この方が酒が注文し易いので快適。と思ったら地元っぽい老夫婦が入店、…
風邪の症状は、さほどでもない。ダメージはほとんどない。たぶんこのまま、回復へ向かう。休暇前日にこうして残業するのは阿呆らしい。残業してもいいやと、自分に許可してしまっているところがダメだ。オフィスの自分らが座っている場所以外がすでに真っ暗…
嫌な予感がしたので、朝からマスクをした。風邪をひいたと自分に認めてないが、認めたとしてもおかしくはない。しかし認めない。鼻、喉、呼吸の感じが変調しているだけで、立ったり座ったり歩いたりすることに問題はない。熱もないしダルさもないし寒気も感…
町田良平「1R1分34秒」を読む。面白かった。デビュー間もないが既に負けの込んでるプロボクサーが主人公で、この彼がすごく理屈っぽいというか内省的な人物で、対戦相手の名前をネットで調べて、SNSなどで人となりを知る、というか知った気になって、自分と…
CDプレイヤーを梱包して、宅配便で送る準備をした。集荷依頼したけどなかなか来なくて、そのうち外出する時間が迫ってきたので、仕方なく段ボール二箱をキャリーに括りつけて、自力で集積所まで持ち込むことに。サイズと宛先のせいで配送料金がすごいことに…
上條淳士「To-y」読み終わった。これ以上ないほど紋切り型で、まともに受け止めても仕方ないくらい荒唐無稽な芸能界ストーリーだが、当時の文化や風俗の描写が細密で、如何にもな雰囲気を作り上げていて、東京の新宿とか渋谷とかの景色もリアルで、もちろん…
CDプレイヤーの修理について業者に連絡、再生不良音を音声ファイルにして送付する。先方それを聴き、さらに液晶表示がカウントする状態を動画に撮って見せてくれとのことで、CDモードとターンテーブルモード(そういうモードがあるのです)それぞれ再生してる…
自分の身体を、常に意識せずにはいられないのがゲイで、僕はゲイではないが、しかしその感覚はとても重要なものに感じる。というか、自分が自分の身体につつまれている存在であることを常に意識しないではいられないという意味に限定すれば僕はゲイであるか…
千葉雅也「デッドライン」を読む。面白かった。この主人公はゲイで、僕はゲイ的な感覚をこれほどはっきりと自らの感覚のように感じ取ったのははじめてのことだ。自分にとってとても重要なことが書かれていると思った。以下にいくつか引用する。 渋谷センター…
高橋留美子「めぞん一刻」全15冊をヤフオクで落札して久々に再読。我ながらマンガ読むスピードがじつに遅くてまだ二巻の途中。 僕がこれをはじめて読んだのはいつだったのか?たぶんリアルタイムではなくて、高校生(80年代後半)あたりで読んだのではないか。…
東京ステーションギャラリーで「坂田一男 捲土重来」展を観る、本展監修者は岡﨑乾二郎。坂田一男(1889~1956)という画家を、僕ははじめて知った。しかしかなり昔に画家の出身地である岡山県の岡山市立美術館にも行った際、常設展示などで観ている可能性が高…
上條淳士「To-y」全十冊をヤフオクで落札して久々に再読。我ながらマンガ読むスピードがじつに遅くてまだ二巻の途中。 かつて(中学生時代)夢中で読んで以来の再通読だが、思ったよりも来ないというか、さすがにこれはちょっと…と思うところも少なくなくて、…
自室にあるCDプレイヤー二機種のうち、ひとつは読み取り不良、もうひとつは再生音不良で、ふだんは怠惰にApple Musicで聴いているばかりだが、スマホからアンプとスピーカーを通すと出力が小さくてつまらないので、在宅時はCDを再生したいのだが、このままで…
夜の十時を過ぎて、久々に一日ぎっしり仕事した感をおぼえつつ会社を出て秋葉原駅へ向かう。するとそれをわかっていたかのような絶妙のタイミングで、御徒町の方で飲んでるE氏から連絡がくる。もう遅いけど、まだ何も食べてないし、ちょっと寄ろうかな、と返…
仕事の忙しさから目をそむけていたい、ひるむような、避けるような、および腰の姿勢をとり続けていたい。当事者ではありませんという態度でいたい。無駄だとわかっていても、与えられてるはずの権利を行使するかのごとく、かたちだけでも逃亡の身振りをとっ…
薄手の黒いコートを買ったのが1998年の秋頃、就職する直前か直後だったのをなぜか今でもよくおぼえている。そしてそのコートを今もまだ着ている。二十年以上の年月を着用していることになるが、たしか十年前に一度修繕をしている。袖口がボロボロになり、黒…
土曜日に行ったレストランでは、注文するパスタの量を10グラム単位で指定できるのだが、我々はこの店に何度来ても自分たちの適量が何グラムだったのかを忘れてしまう。前に来たときは、たぶん150グラムずつでお願いしたんじゃなかったか?で、多かったよね?…