2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今の自分はおそらくEchospace関連の音源だけを必要としているようで、それ系ばかりを聴きたいという状況である。聴きたいというか、それをずっと鳴らしておきたいという感じ。それがずっと鳴っている場所に早く戻りたいという感じ。それをなるべくずっと部屋…
部屋にあるデッキCDX-12でCDを再生し続けていると、底面とか背面がかなり熱くなっていて、内部回路が熱で半分溶けかかってるような、薄っすらと煙を上げそうな、なんともいえないような、ヤバイ感じの匂いがただよってくるので、それが、ものすごくいい匂い…
美人の女性がいたとする。その女性は、自分の美貌をよりひきたたせるための化粧を施すだろうし、自分をより良くみせるためのファッションに身を包むだろうし、その美貌をより良く、より豊かで、奥行きと深みのあるものとして、引き続き維持するため、これか…
反復可能性とは、単に何度も同じ音しかレコードから聞き取らないことではなく、レコードをかけるたびに、レコードをかけている場をたまたま通り過ぎるときに、宿命的な世界の本性として音を"聴き直す"ことである。つまり出てくる音が曲の最初に回帰するので…
昨日は何となくふと思い立って「エヴァンゲリオン」をみにいった。自分の場合、この超有名なアニメ作品に対しては、テレビシリーズをは97年くらいに人から借りて一応一通り見て、それなりに面白いとは思ったもののとくにそれ以上惹き付けられる何かは感じず…
3時過ぎに二人で買い物に出て色々買ってきてから遅い昼食、というか早めの呑み会をやって、そしたら眠くなったので少し寝た。窓をあけて、網戸だけ閉めておくと、風がひっきりなしにさーーっと入ってきて、レースのカーテンをふわーっと思い切り高く持ち上げ…
朝が弱いので、起きるのはいつも苦痛だが、今朝の目覚めは、いつにもまして辛かった。目覚めた直後の、今の自分が、目覚めたのだという事に気づいて、その事自体にいきなり絶望して、打ちのめされて、そしてその後、地獄の苦しみが襲い掛かってくるのであっ…
今、手元に、今日発売されたばかりの大西順子の新譜があるのだが、これは、いつ聴けば良いのだろうか。今から聴くのが良いのか、もう数日後にしといた方が良いのか。とりあえず今日はもう眠いし疲れてるのだが、これからシャワーを浴びてから少しビールを飲…
レコードを何度でも聞けるということと同じ作品を何度でも聞けるということとは区別されなくてはならない。レコードの反復性は回帰する時間の中での差異に基づき、作品の再演可能性は前へと進む時間の中での同一性に基づく。レコードは回帰そのものによって…
三連休も終りました。夕方買い物に出ただけで今日は一日在宅。夏の暑さ。というか、うだるような蒸し暑さ。むっとする分厚い空気の積層。ぬるい風が、その分厚い層をかすかに揺るがせて湯豆腐がお湯の中で崩れたみたいになってそのいくつかの断片が顔にあた…
「結成40周年記念!山下洋輔トリオ復活祭」というのがやる、ということを知ったのが先週で、あわてて日比谷まで行ったら開催日は今日なくて19日だった、ということですごすごと帰ってきた。…というのが先週の日曜日の事で、で、それから一週間が経ち、今日…
佐々木敦×磯粼憲一郎トークセッションを聞きに新宿まで。小説を書く、というのは何かについて一言、書いて、そしてその次に、たった今書いた事に触発されたりしながら、またもうひとつ、書いて…ということに繰り返しで書かれるとして、そのまま何日もかけて…
事物をおおっているヴェールを剥ぎとり、アウラを崩壊させることこそ現代の知覚の特徴であり、現代の世界では、『平等に対する感覚」が非常に発達していて、ひとびとは一回かぎりのものからでさえ、複製によって同質のものを引きだそうとする。……リアリティ…
「即座の反復(繰り返し reiteration)はしばらくたってからの反復(再現 recurrence)」と区別されてきた。両者はふたつの異なるレベルで連続性を組織する。繰り返しは差異を強調し全体的な構造のより包括的な関係を分節する。前者は時間の瞬間から瞬間の経過に…
磯崎憲一郎氏が芥川賞を受賞、というニュースを見た。去年、川口のギャラリーで開催された「組立」対話企画・磯崎憲一郎×古谷利裕のときの、あの磯崎憲一郎さんが、テレビに映っているのを見る。この受賞によって、書く場を与えてもらった、一生書き続けてい…
Jeff Millsが1994年にリリースした12インチ。ユニークな仕様で有名なレコードである。「盤面にループしている8本の音溝が刻まれており、再生すると4小節のリズムトラック8種類が無限に繰り返されるというクラブDJ向けの12インチシングル…」(wikipedia「レコ…
昨日のお昼前頃、竹橋で開催中のゴーギャン展に行ったが、予想よりも混んでなくて良かった。チケットを買う窓口など、長蛇の列になっても大丈夫なように、ものすごくたくさんの柵が出来ていて、誘導スタッフもあちこちにいっぱい居るのだが、別に誰も並んで…
絵を描くときは、自分が描いたときのその行為と、その描いた状態を見る、という体験の、目まぐるしい交差を頭の中で再構成して、それで善し悪しを判断している。描いているときと見ているときは常に分裂していて、自分自身が描く行為の最中にあるときは、ど…
音声が振動となって空気中を伝い、針の先を震わせ、その震えがそのまま、円筒の表面に塗布されたスズ箔に微細な凹凸をもつ溝を刻み付けていく。再生時は、刻まれた溝を、先ほどの針がもう一度なぞることで、その微細な凹凸を針が拾う振動音が、かつての音と…
「レコードの美学」をひたすら読む。読むのが、やや早い。レコードの考古学という事で、1877年にエジソンがフォノグラフを発明したあたりから、1967年にビートルズがサージェントペッパーをリリースしたあたりまで、一気に100年近く進んでしまった。100ペー…
昨日(日曜日)のことだけど、原宿Vacantにて「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」より展示1「without records」を鑑賞。入場料を払ってドアを開けて階段を上ると、2Fからざわめきのようなノイズが聞こえてくる。薄暗い空間にたどりりついてあたりを見渡すと…
映画「UFOさま」という作品を観た。超・面白い。UFO研究会の学生が民宿に合宿しに来て、そこの宿主と話をするシーンからものすごく面白い。そのつどそのつどの、ひとつひとつのやりとりや仕草、表情、対話、言葉の選び方、くりかえし方、視線の動きなどなど…
一日だらだらする。昼過ぎまで少し制作した後、延々youtubeを見てだらだら。そのまま夕方になったので、そのまま奥さんと呑み会しながらやっぱりyoutubeを見ながら。奥さんが寝てからもひたすらyoutubeでだらだらして、さっきまでずっと見てた。 マイケル・…
保坂和志「涙を流さなかった使徒の第一信」を読み返していて、人が死ぬ、というのは、その生物学的な死という事以外にも、もっとほかの何事かが起きていると考えることもできるのかもしれないという事をぼんやり考える。たとえばこの文章の中で保坂和志は「…