2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「エレクトリック・ギター革命史」(ブラッド・トリンスキー/アラン・ディ・ペルナ)を読む。ひたすら面白くて、いつまでも読みふけってしまう。 ギターとは何をもって、それがギターであると示されるのか。ギターの形をしているけれども、ピアノの音が出るな…
金沢文庫まで行くか、というか何というか、金沢自然公園をぐるーっと回ってそのあと動物園にでも寄るか、ということで、朝から出かけた。思ったよりもかなり登山っぽい、わりと疲れる行程になったけれども、金沢自然公園そのものはとてもいい場所。山道を登…
西立川に集合してBBQの会。出かけるとき妻に、最近すっかりアウトドアな人みたいねと言われて、そう、リア充になったので、と答えたら、ふっと鼻で笑われる。。まさに侮蔑的というか、嘲笑、さげすみの表情。哀れな生き物を見やるときの眼差しで…。 昭和記念…
金曜日の新橋、行き交う人の多さと賑やかさ、サラリーマンの夜。店の予約も、新橋だととくに取りにくい。YさんとNさんと飲み会、いつものパターンの昔話に終始する。もはや何ら新鮮味のないマンネリズムの確かめ合いみたいな会合だけれども、一年に一度の恒…
青木雄二の傑作漫画集「矛と盾」後編より、収録作品中「彼岸と此岸の間で」がとくに印象深く、最後の1ページの余韻は思いのほか胸に迫るものがある。というか、作品全部がこの1ページのためにあるような感じだ。 賭け将棋の乏しい稼ぎで生計を立て妻子を養っ…
帰宅途中、自分の靴音がなんか変に聴こえるので足元を見下ろしたら、靴底(ソール)が靴から少し剥がれかかって歩くたびにフカフカと気の抜けたアコーディオンみたいな状態になっていた。セメント製法だといつかはこうなる。よく考えたらこの靴、買ったのは十…
朝、会社に来たらサービスが落ちていたので焦る。幸い即復旧できたけれども、こういうときは一瞬緊張するし、出来事の不吉さに胸の奥が塞がる思いであるが、運用系の仕事でこういう気分を味わうことなく過ごすことは難しいし、こういう気分を抱えたまま過ご…
朝から雨、風もやや強い。夜には上がっていたが、地面はまだ濡れていた。 いつものことだが、日中の天候がどうだったのかまるで知らないまま日々を過ごしている。 ビタミン剤、口内炎パッチ、シェービングジェル、民生委員、DVDマルチドライブ、 のことを忘…
晴天、すでに初夏の兆し。図書館で本を返して、そのあと買い物して帰宅。録画されてたタモリ倶楽部を見たら京急線の特集だった。京急、きのう乗った、と子供のように妻に報告する。はいはいと返される。 それにしても、この世界には、満足に食べ物を与えられ…
恒例の親睦会に参加。内実は業務、というか営業だが、それでも毎年の参加がさほど苦でないのは、開催場所がこの季節の横浜市内の海浜公園で、品川から京急線に乗って金沢八景まで行って、さらに金沢シーサイドラインに乗るという一連の流れの行楽感があまり…
春らしい、というか文字通りそのまま。Spring 1965年Anthony Williams 20歳Gary Peacock 30歳Herbie Hancock 25歳Sam Rivers 42歳Wayne Shorter 32歳 春らしさ。言葉の使いふるされたありきたりな感じが、書き換えられる。春野菜、という感じがする。苦味が…
最近、アーマッド・ジャマルばかり聴いている。Poinciana(1963)が、最初から「他のピアノとはぜんぜん違う」という感じで驚く。独特の音色とリズムが脈打っている。そしてどの曲もとても可憐で良い。そしてBlue Moon(2014)のものすごい個性と堂々たる現役感…
小説はどのような手法で書かれていてもかまわないし、何をしたって良くて、そこに形式はなく定型もない、それはそうだが、ただし小説としての出来不出来は厳然として存在する、手法や出自や由来や経緯は問わないし、なんでもいいけど、よく出来た小説は存在…
小説の登場人物が、行動したり自省したり対話したりするということは、小説内にそれらの出来事の描写が為されているとも言えるし、同時にその出来事が起こりうる場と時間に関して描写が為されているとも言える。登場人物が路上を歩いていて、知人とばったり…
若干想定価格をオーバーながらノートPCを落札、受取りまでまだ数日掛かる見込み、下手すると週末かも。で、昨晩は眠るのが少し遅くなって、今朝は明らかに寝不足だったので、そのせいか身体全体が軽く浮き上がってるような気分の軽さ、血圧の足りなさという…
線香を焚く。嵐のような酷い天気になるのかと思っていたら、そうでもなかった。朝方は雨風ずいぶん強かったらしいが、午前中は晴れた日が差し込んでくるくらいで、外出しても問題ない感じであった。しかし近所に買い物に出ただけ。 割引きの牛モモ肉を買って…
フィニアス・ニューボーンjrのStella by Starlightを聴く。とんでもなく饒舌で多弁なピアノ、豪華絢爛なソロパートを経てテーマ部へと至る、曲間も最後も、ひたすら弾きまくり、指が動きまくる、すべての音に細かい装飾がびっしりとくっついている感じ。まさ…
なんだかんだ言ってもWindowsPCはまだどうしても必要なので新品を購入する予定だったのだが、やっぱり中古品でいいやとの思いに傾いてヤフオクを探す。あまり悩んだり迷ったりしてる時間もないし、とっとと決めてしまうつもり。しかし中古ならば、どうせなら…
身体が弱っていくというのはどんな感じだろうか、(ボブ・ディラン風に聞いてみたい。「どんな気分だい?」)父親は二月八日に倒れて以来歩くことができず、介護用ベッドに寝たきりとなって、同月の二十六日に亡くなったが、その間、本人は自分の身体が弱ってい…
階段を下りてドアを開けると、洞穴のような店内が天井から等間隔でぶら下がっている頼りなさげな電球の光にほの明るく照らし出されていて、ざわめきと食器のぶつかる音と従業員たちの大きな声の反響が響き渡っていて、そこは都心の繁華街の一角にある活気に…
朝、出社して、働く、そして夜になったら、帰る、そんなあなたの一日の、直接実務と間接業務の割合がこの通りの比率、月平均にしたときに、それ前後であるべきなんです。我々はそう見込んでいます。かつあなたの直接実務のうち付帯項目に掛かる工数の割合が…
パクチーだけは苦手だ。香りの強い葉物は好きなはずだが、パクチーだけはどうしてもダメ。美味しいと思える要素がいっさい見い出せない。僕というシステムが、パクチーを正常な食物だとはどうしても認識せず、味覚と嗅覚が異物混入の危険を報せるアラートを…
天気は晴朗なるも少し肌寒い、そしてノートPC、壊れた…。電源ボタン押しても反応せず、やれやれだ。どうにかして、データだけ抜き出して、そのあとどうしようか…。などと思い巡らせつつ青木雄二「ナニワ金融道」をひたすら読む。 昔「ナニワ金融道」を読んで…
快晴の午前中、午後から出かける。図書館で本を返す。大手町、地下鉄駅構内で長々と続いていた工事が終わったらしい、東京駅の丸善で買おうかなと思っていた数冊を確認するもとりあえず見送る。ビール用のグラスを一つ買う、なぜなら先日、割ったから…。でも…
会社の飲み会、宴も終盤に差し掛かりもう良いだろうと、適当なところで一人すーっと退店する。脱出成功したけれども、どこかへ寄り道する気になぜかあまりなれず、今、いちばん飲みたいものは何か、それはコーヒーだな、と思ってそのまま帰宅する。コンビニ…
三宅さんの28日の記録、素晴らしい。圧倒的。窓の外を流れ去っていく数々の景色、おびただしい数の登場人物たち、すべてがその場一度限り、何もかも流れ去っていく、もう二度と会えない、眩暈がするような、途方も無い豪奢、まさによろこびのうた。それにし…
酒が美味しいのだけれども、口内炎が沁みるので、少し顔をしかめて、一瞬とまって、そのあとごまかしのように、ふーっと息をつくような、それをゆっくりと繰り返しているような、一人で飲むときに考えていることの二割か三割は、いやもしかすると半分は、い…
それにしても、古井由吉作品の世界における女性とは、その登場人物たちにとって、なぜかくも宿命のように、持病のように、逃れられない重荷のようにして、彼らと関係するのか、それはすでにはじめから定められているかのようだ。女性が、というよりも、登場…
波切産の干物は美味しい。美味しいのだが、一般的な干物と較べて相当塩気が強いように思う。干物に限らず、かつて漁師町として活気があった頃からずっとそうだろうが、かの地方においては、すべての料理において塩分含有量過大な印象がある。それにしてもう…
朝食の前に、ホテル周辺を少しだけ散歩する。小高い山の見晴台のような場所から海を見下ろすのだが、この景色が、もし写真で見たら如何にも絵葉書的に見えるだろうと思うような、リアス式海岸に囲まれた湾内を養殖や漁船が行きかう様子が見えるのだが、実際…