2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
27日の三宅さんの日記の、自撮り写真の話に爆笑。あるカップルが、雑誌やテレビのワンシーンのような、いや、そういうイメージのなかでももっとも俗っぽくコテコテな雰囲気のいかにもキメキメなポーズと仕草の「自己演出」で自撮りして、それをSNSに上げてい…
宇多丸、『ジョーカー』を語る!【映画評書き起こし2019.10.18放送】https://www.tbsradio.jp/421215 これを読むと「ジョーカー」という作品が参照している過去作品について詳しく説明されていて興味深いし面白い。なるほどそういう観方があったか、とは思っ…
MOVIX亀有でトッド・フィリップス「ジョーカー」を観る。が、これは失敗した。べつに期待していた訳では全然ないのだが、しかしそれにしても予想をはるかに下回り、自分にはまるでつまらなかった。せっかくの休日に、これを観ているという状況を後悔した。途…
「ギター弾きの恋」で演奏されてる"I'm Forever Blowing Bubbles"を聴くと、なぜかWes Montgomeryの"I've Grown Accustomed to Her Face"を聴きたくなる。 I'm Forever Blowing Bubbles for solo guitarhttps://www.youtube.com/watch?v=YYO5C2Q1tR8 Wes Mon…
今泉力哉「愛がなんだ」をDVDで観る。これもうちの奥さまが、観たいと仰って借りてきたのです。 主人公のテルコは守に魅了されていて、守はすみれに魅了されて、すみれは、守を何とも思ってないがテルコには親密さを感じているので、テルコには会いたがる。…
奥さんが観たいと言うので、ウッディ・アレン「ギター弾きの恋」をDVDで。なんでウッディ・アレンばっかり観るの?昔観たし、もう良くない?と云うところだが、サマンサ・モートンの愛らしさ(今では信じられないけど、ほんとうに可愛いかったのか?)を確認…
吾妻ひでお「失踪日記」を再読する。いつ読んでも、すごすぎてものが言えなくなる一冊だが、何を差し置いてもまず、その絵が圧倒的で、その言い方で正しいのかわからないけど、フォーマリズムの強みというのか、形式というものの傍若無人性というのか、この…
昼だと二時間で、短いじゃないですか でも土曜夜だと大丈夫みたいなんですよ それでオールでカラオケどう?って言われて うーんいいよって言って えー行くんだ?って言われて いいけど私、朝はいったん家帰ってシャワー浴びて寝ていい?って言ったから私は大…
たとえば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に出てくる劇中映画で、ナチスの将官たちが作戦会議しているところに武装したディカプリオがこっそりと忍び込んで、会議室の上からいっせいに火炎放射器の炎を浴びせて、将官全員を火だるまの皆殺…
Amazon Prime Videoでノーラン「ダーク・ナイト」を観る。長過ぎじゃないか。「まだあるのか…」と途中で妻と顔を見合わせたほどだ。ジョーカーが代表する「悪」の、強盗やカーチェイスや銃撃戦や爆破などのきわめて原始的ながら派手で活き活きとしたアクショ…
10月下旬、毎年この季節って、いつもこんなだっけ、いやいやいやたぶん違うでしょ、こんな、暑いんだか寒いんだかよくわからない、上着きてもなんか汗ばむみたいな、根拠不明な不快感のまとわりつくような、でも、まあ仕方がない。日が暮れたので、何しろま…
TOHOシネマシャンテでタランティーノ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を観る。タランティーノ作品を観るのはすごく久しぶり。映画がはじまってしばらくして、物語の流れが何とも妙なリズム感で、思わせぶりというのでもなく、無意味な投げ…
飛行機利用を検討していた金沢旅行だが、値段高過ぎなのでやむなく全てキャンセルとし、行先再々検討の段階へ差し戻した。それなら我々は、一体どこへ行けば良いのだろうか、よくあること(旅行あるある)だが、そもそも何のために行くのか、行って何をしたい…
先般の台風19号の影響で、来月予定の旅行において北陸新幹線の利用が今のところ難しいようだ。あと半月もすれば通常運行に戻ってるかもしれないが、そうじゃなかったら困るので、今回は飛行機を利用することになりそうだ。しかし飛行機は個人的にわざわざ好…
しかしCommonの名盤「Like Water for Chocolate」収録の冒頭曲"Time Travelin' (A Tribute to Fela)"が、今更ながらほんとうにカッコいいな。これ、今も聴いているのだけど、やばい。何度聴いてもすごい。これ、なに言ってるんだろう。なにしろすごいよね。 …
Commonの「Let Love」を聴く。とてもいい。しみじみ素晴らしい。秋に合う。 台風が去った翌朝外に出たとき、ほとんど唐突に思われるくらいに、金木犀の香りがあたりに充満していた。先週まで、気配すらかんじなかったのに、いつ咲いたのか?まさか夜半の暴風…
加藤典洋の「敗戦後論」を読んだ。初出は1995年とのこと。 過去の戦争について、総理大臣がアジア諸国への「謝罪」をし、その直後に大臣が南京事件について「失言」するような状況。これを戦後の日本という国家が国家として「多重人格障害」を患っている状態…
RYOZAN PARK巣鴨で保坂和志トークへ。以下、話を聞きながら、自分が勝手に思ったこと。 文章はもともと線的構造をもっていて、時間に沿って進行する形式であること。しかし知覚は一挙的であり並列的であり波紋のように広がるというときに、知覚的=哲学的と…
「ドリュウ・ラ・ロシェル日記」を読み始めたら、そのまま、だらだらと、いつまでも読み終われなくなる。日記というのは、読んでいると、誰であろうが、きりがないものだ。時代的にはかぶるところもある永井荷風の断腸亭日乗もそうで、どこからどこまで読む…
ドアの空く音がして、店主がそちらを向いて、よお、と声をかける。入ってきたのは若い男二人だ。めずらしいと思った。若い人はあまり来ない店だと思っていた。座っている自分の後ろを通り過ぎるとき、少し僕の背中に当たって、僕が少し椅子を前に引く。一人…
ランチタイムのときに座ってるのはファミレスみたいな四人掛けの席で、最近だと壁際シート席に僕とゲーマー女子が、向かいの席にU君とM君が座る。U君とM君はどちらも自分が食べ終わるとさっさと席を立ってしまうので、残されるのはいつも壁際に並んで座った…
「昨日の夜、こんなことがあってさ。」とか「今日の空、秋晴れって感じで最高じゃない?」などと話しかけても、まるでつれない態度で「ええ」「あ、はい。」「そうですねー」とか…そんな一言二言しか返ってこなくて、でもまあ、それはそれでかまわない、ラン…
子供が小さな手で、ゲームアプリを起動してメニューボタンを叩くように連打してゲームをスタートさせるときの早さと手さばきの鮮やかさ。君はきっと今、何を措いてもまっさきにそれをしたいから、あらかじめ身体が、それをするために最適化されてしまってる…
Fさんの日記を読んだら、彼と彼の友人のバンドメンバーが我が住まいの最寄り駅周辺で丸一日音楽活動をして夕食して帰宅されるまでの様子が書かれていた。駅を降り立って待ち合わせたメンバーが揃って、ああ、あの本屋だなとか、歩いているのはあの通りだとか…
水泳を終えて、西口に向かってうす暗く汚れた横浜五番街商店街を歩いてると、駅に直結したデパートの仕事を終えて、五番街の端を通って、おそらく従業員詰所のような場所へ向かって歩いていくのだろう女性たちを、よく見かける。皆きちんとした制服を着て髪…
来月旅行予定の金沢について少しは知っておくべきかと思って、図書館で借りてきた本を適当に読んでいて、加賀百万石の礎を築いた前田家についてだとか信長とか秀吉とか家康とか、ひたすら戦にあけくれるばかりだった時代のことを、あらためて思うに、これは…
錦糸町から7:08のあずさ3号に乗る。朝早過ぎでしょと船橋から乗ってきた隣席のKさんに言う。Kさんは超朝方タイプの人なので、平日も会社に着くのは朝七時半くらいだとか。今日のスケジュールも彼女のプランによるもの。会社行くより早起きして、これから酒を…
初対面のあなたは、まだ静止画のようなものだ、それが数日経って、緊張がほぐれてくると、表情はやわらかくほころんできて、仕草のバリエーションが増えてくる。話をしながら、顔を向けて、視線をさまよわせ、次の言葉を捜し、身体を揺すり、動かして、相手…
ビールの小瓶を傾けて薄張りの小ぶりなグラスに注ぐとき、瓶を水平にしてグラスの淵にぎりぎり付かない程度の位置に止めて、注がれる液体がグラスのなかで泡へと変わる様子を見ながら、均一のペースでゆっくり注ごうとするのだが、小瓶程度の重さを片手で支…
L字型のカウンターで二席と六席、僕は短い方の二席側に一人で座っていて、角を挟んだ隣の二席に男女、真ん中を空けて、奥の二席には常連っぽい年配の男とそれより若い女。店に入ったときは、先客全部同伴か…と思ったけど、その後の雰囲気から見てどちらもそ…