稲妻の撮影に挑戦



挑戦…っていうほど大げさでもないのだが、外からフラッシュ焚かれてるんじゃないか?ってくらいに、あまりにも激しく眩い稲光なので、こりゃどうしたことだと思ってカーテンを開けて窓の外をみたら、夜だというのに見事な入道雲がのぼっており、それだけでも異様な景色なのになおかつ一瞬の閃光がかーっと辺りを照らし、冗談ではなく大げさでもなく一瞬だけ真昼のような明るさになって、直後また、暗い夜に戻る。数十秒してからすさまじい重低音の落雷音が、空に亀裂が入ったかと思われるほどの音量で驚くほど長い時間響き渡る。


ぴかっと光って真昼みたいになった瞬間を写真に撮りたい!!と思って、携帯カメラを構えてベランダに出る。ぴかっと光る前兆はまったくなく、いきなり光るので、10秒に一回くらい適当に勘でシャッタースイッチを押しまくる。偶然にでも、ぴかっとなった瞬間が捉えられれば良いのだ。でもけっこう粘って、たぶん50枚くらい撮ったけど、ほとんどが駄目だった。光り始めみたいなのがちょっと撮れただけで、そこまででギブアップした。(でもこうしてあえて並べてみると何だかもっともらしく意味ありげな感じにも見えなくもないからいいっすね)


ここ数日、ジェフ・ミルズのすごさを今更のように改めて思い知らされた気持ちになっている。(ジェフ・ミルズについて書きたいのだが上手く書けないので、雷の写真で誤魔化しているのである。)今まで聴いてきた全ての経験と釣り合うくらい、ここ数日の自分のジェフ・ミルズを聴く集中力は高まっていて、細かい些細なところにもいちいちかなり敏感に反応してるように感じられる。でもジェフ・ミルズがすごい、と思わされるのは、これだけ聴いてもまだわからない、と感じさせられるところが沢山あることだ。もっともっと聴かなければわからないと、はっきり思わされる感じなのだ。ジェフ・ミルズの音楽は、まあ言ってみれば「一流」であり「芸術品」だと思う。その作品についてあまり軽はずみなことは云えず、不用意な言葉は自分の浅はかさの露呈に過ぎず、そう少なく見積もってもこれはおそらく自分の生活を賭して、本腰入れてじっくりと経験せざるを得ないようなものだ、と感じさせられるような、音楽だと思う。