歳末


いつも歩く方向とは反対側の公園まで様子を見に行ったら、あの白サギがいた。なんとなく、予想していたが、やはりいた。一ヶ月ぶりに見た。一応、毎冬ごとに来ていることは来ていて、たぶんふだんはこの公園にいるのだろう。いつものように足で水底を、神経質そうな忙しない様子で突ついて、さっと嘴を水に差し込んで、何かをつかまえて食べている。それで、ゆっくりと場所を変える。俯いて下を注意深く見下ろしつつ、移動しながら、たえずこまめに足で突く。行儀が悪くて、態度も感心しないが、それが彼らのやり方なので仕方ない。


最寄駅傍で買い物など。それにしても今年は、ほんとうに野菜が高かった。今日などそれに輪をかけて年末価格。春菊も葱も、やだちょっと何これー、野菜の値段じゃないでしょー、とか言いながら仕方なく買い物かごに入れる。色々買うけど、結局そんなにたくさんは食べられないのだから、ほどほどでもいいのだけれども・・と思ったけど結果的にはわりと食べたか。


ドゥニ・ヴィルヌーヴ「メッセージ」をdvdで観る。アメリカ西海岸な好みに近いというかECMのジャケット的というか、如何にもいい感じに水墨画的な表形文字を描く異星人と人類とのやりとり。まあまあだったけれども、主人公の女性の雰囲気がけっこう暗くて、こういう中年女性が主人公の映画ということで、その地味さ加減はちょっと良かったけど、まあ自分のコンディション的に、なんとなく観ているのがかったるい。だらだらと小まめに、考え事とかしながら見ていた。だらだらとこまめに、無為な時間というのは、まさにそういう感じ。


あと、他にもCSで放映されてる昔の映画とかも観ながら、コタツでだらだらしてるだけ。