昨日が四時くらいに寝て、目が覚めたら八時で、もう少し寝たいけど起きた。北千住から錦糸町総武線に乗って千葉に着いた。千葉はいつも、千葉駅と書いてあるけれども、千葉ってどこだっけ?という気持ちになる。千葉。じつに実在感のない場所だ。千葉県全体のイメージもよくわからない。チーバ君の身体だけでは説明しきれない言葉以前の余剰なる思いがある。錦糸町東京メトロのJRは繋がってなくて、地上に出ないといけないのだが、そのあたりもよくわからない。理解が足りてない。というか、電車で千葉に来ても、なかなかここが千葉だという実感がもてない。千葉という場所をよくわからないし。どのへんにある場所なのか。久々に千葉に来たけど、以前の記憶よりもずいぶんしょぼく寂れていたような感じがする。昔の千葉は、もっとわけがわからず、駅前なんかももう、誰にも止められないような、謎のエナジーが狂乱していたと思うが。とりあえず今は、千葉の意味がわからない。でもそれを言ったら、埼玉だってよくわからない。でもまだ埼玉であれば、練馬から西東京市に至る、広大な畑を越えてきた感じのイメージが浮かぶようにも思えて、とりあえず虚構ではないと思えるが、千葉はほとんど虚構だ。今のところまだ物語に出てくる場所にしか思えない。あと、千葉に食べ物はあるのか?千葉はいったい、何を食べているのか?なにか、食べ物はあるだろうか。


千葉市美術館で川瀬巴水展を観る。ことさら高みに上るでもなく下がるでもなくの、淡々と続く観光的/絵葉書的な、木版の仕上がりを見ているのは、ほとんどテクノ的というか、ただひたすら単調さに身を任せて幸せに浸ってるみたいな感じである。


帰って。今年は去年よりも、かなり寒いと思うがどうなのか。明日はパキラに水をあげて、スーツをクリーニングに出して、ワインを買って、板橋の忘年会に行って。