夜に外食する予定のほかは何もなくて、一日中家でごろごろというか、だらだらで、夕方になったので、なんとなく面倒くさい気分をかかえてとりあえず出かけて、半乾きの路面とビルの向こうの雲間から夕陽が急に出てきたのに影になる方角へ入って地下を降りて、坐ったら色々と注文して酒を飲みはじめるという流れで、とくに何のあれでもなくゆるい気持ちのまま思いのこもる時点や緊張感や熱の加わる箇所もなく、流れに任せて、ひたすらただ、あれをそれをというばかりの、でもむしろそれで今日は結論としてはそれでよく、その役割でこうしているからそれに徹するというところで坐っている。誕生日のプレゼントにもらったコインケースが便利そう、というか、今までなくて不便だったから、馴染むまでは少し時間がかかるだろうがひとまず良かった。