ストーリー


人が増えて、人が増えて、電車が満員で、まったく何なの。そういえば、MM駅であんなに人がいっぱいになっていえるのを見るのははじめて。ある程度付き合いのある人がはじめて「まあ、休日は自分は彼女さんと一緒にどこかへ行くんですけどね」などとさりげなく言われて内心驚いて「へー、そうなの。江戸川区でも隅田川沿いでもいいよね」などと平然を装って返すときの。テレビで「夜タモリ」を見て、田原俊彦をはじめて見たのは小学生のときだけど、一見してある種の新しさを感じたその感触は今でもかすかにおぼえていて、いわば「バディ・ホリー」あるいは「エルビス・コステロ」いや、どちらの名前も当時は知らなかったけど、田原俊彦の登場すなわち唐突な回帰であり大げさにいえばシミュラクルと思ったのだけれど、テレビで「プロフェッショナル」がやっててグリコの商品開発。ストーリーを!ストーリーを!もっと、もっと。二十三歳の子が泣かされているけど、きっといい修行になることだろう。三十三歳の子が空回りしているけど、きっといい修行になるに違いない。ぜひうちの職場の下のコンビニにビターテイストのチョコレートを品揃えていただきたい。最近、午後三時以降僕はチョコレートは食べますから。これからも末永くよろしくね、という。チョコレートはまじで、もっとストーリーとかいうなら、大航海時代にまで遡ったほうがいい。まじで、みんな求めているから。