20th

ふだん甘い食べ物にほぼ興味がないので、たとえばデパ地下のお菓子売り場が集まってるフロアをうろうろしていてもそんなに楽しくはなくて、どれでもいいんだけど…それでも様々なお店の色とりどりの商品に目移りして、それなりに迷ったあげくこれでいいやと決めて買い求めて、受け取った品物の紙包みと、贈答用袋に入ったグラッパのボトルを手にして駅構内を歩いていると、なんだかクリスマスの夜みたいな、あるいは子供のお土産を手にぶらさげて家に帰るお父さんのような気に一瞬なるというか、傍から見て自分が、そんなお父さんに見えたりすることもあるのだろうか。

それにしても、今日は結婚二〇周年である。まったく信じがたい話だ。今日で二〇カ月経ったというなら、まだ理解できるのだが…。