2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

思ひ出

祖父の通夜である。狭い居間にたくさんの黒衣の人々。夏の夜である。喪服のワンピース。女性が玄関に立ってる。二の腕と首筋だけが暗闇の中に、白く浮かび上がっている。小さな日本家屋の、引き戸の玄関をあけて現れ、僕を見て、その女性は「亮太いつ来たん…

女性の脚と私

というか、僕は画を描いていますが、主に「女性の脚」を描いているんですね。 はじめて「女性の脚」を画に描いたのは小学生のときだった。 当時、「立体的な絵を描けるなんてスゲー」とかそんなレベルで周囲から絵の上手いヤツと認知されていた。 図画・工作…

リンクいただきました

古谷氏が「偽日記」から、こちらにリンクを貼って下さった。ありがとうございます! …自分は、このような場で、実名を晒して、思うところを書く。という事に関して真性新参者なのですが、別に特に日常何が変わるわけでも無いし、自分の覚書的な気持ちで、粛…

日本人の目玉 福田和也

芸術起業論 村上隆

語り風の文体でテンポ良く書かれていて、一気に読めるが、完成まで4年も掛けたとあとがきにある。クオリティアップのため言うべきことと言わないことの吟味選別が、徹底して行われたのだろうと思われる。村上作品にも通じる、作者の意識が通った、しゃきっ…

風の旅人(20号)

古谷利裕・ドローイングス2006 吉祥寺 A-Things

「A-Things」ギャラリー内に入る。ぶっきらぼうなドローイング群である。墨汁のような色と質感の線。 思ったほど多数の作品が並んでいる訳ではない。「58点」(偽日記@はてなより)というのはたしかに多いハズだが、見た感じ、あまり多い。という印象は受けな…

ULTRA BLUE

宇多田ヒカルの新譜をituneより購入。この人の歌い方。やり口。昔から、なんにも変わっていないのであり、表現したい事も変わってないんだろう。しかし、その事こそが、ほんとうに素晴らしいと感じさせられる。すごいアルバム。まだ半分しか聴いてないけど、…

自家中毒対策

割といいじゃん。ってな感じで、今作ってる作品の制作過程が終盤へ差し掛かる。割といいじゃん。ってな思いが高まることは幸福なことではあるのだが、僕もともと心が結構弱く、そういう自己耽溺に溺れがちな要素があるんで、下手すると、耽溺しながらあんま…