ものすごく寒い夜だが、その寒さにむしろ喜んでいた。真冬のようだと思って楽しい気分になった。そのまま風に逆らいコートの裾をはためかせて歩き続けた。真正面から吹き付ける冷気に、顔も髪も鞄も手も全て感覚が無くなるほど冷たくなったが、それこそが冬…
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