気が付くと、まだ芝生の上に寝そべったままだったのだ。 あたりはすっかり暗くなっていた。 濃紺の夜空に薄く雲が浮かんでいる。 全身が冷たい。 服全体が夜露を吸ってしっとりと垂れさがっていた。 首を持ち上げると、鬱蒼とした森が空と地面との境目を隠し…
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