1分将棋


ブログを書く時間をもう、ある程度決めて、どんなに長くても一回につき30分くらいで済ませられないでしょうか?まあ今すぐ実施しろとは言いませんが、少し気に留めておいて下さい。


30分で済ます、という事を念頭に置いてやってみると、結構大変である。下手すると、25分以上、何もせず、ぼーっとしているような状態になる。それで、あぁ残り5分切ったなあと思う。あ、やばい。何か書かなきゃ。何書こうかな?と思う。っていうかそれではその時点で、ほぼ、そこから考え始めているのと変わらない。25分ぼーっとしていただけで何もならなかった。最初から5分制限でやってれば良かった。いや実は、25分間ぼーっとしていた事がちゃんと下地になっていて、それがあることで、その後の5分の内実が全然違うんだよ、などと言えなくもないが、そんな事は後から振り返れば何とでも言える。別に今、パッと思いついて書いた、その結果がこれです。でも、30分前からずーっと考えていて、考え疲れて気を抜いた瞬間にふと、思いついて、その結果がこれです。でも、何とでも言える。だから、何とでも言える事は、どうでも良いことなのである。っていうか、そんな事よりもう、時間が刻一刻と迫ってきて、気持ちが追い詰められるともう、近づきつつあるリミットに焦って困って惑う自分が、焦って困って惑う存在そのものとなってしまい、ふと気付くと、やがてそんな自分から離人して、焦って困って惑う自分を見ているもう一人の自分であることに気付く。そしてそのまま、他人事のように困り果てている自分が苦し紛れの藁をも掴むような一手を指すのを、なおもそのまま黙って見ている自分。


…こうして、頭の中の文字やら記号やらのグシャグシャした何かが四方八方に飛散し、書きたい事やら書かれた事やらが少しずつ刻まれて余所余所しく痕跡を残し、そうして気付けば何とももっともらしく、薄黒い文字列が数十文字ごとに改行されて数十行を埋めた状態が出来上がっていて、ああ今日も書いてしまった、相変わらず思ったよりずいぶんいっぱい書いてしまった、などと軽く後ろめたいような安堵感をおぼえる。でも今日はマジで10分くらいしか経ってないので比較的優秀優秀。