白昼


今日も外出。夜遅くに帰る。でも外出するのは面白い。こんな平日のこんな時間に、なぜ僕はこんな辺鄙なところを歩いているんだろうと思う。路肩の雑草やガード下の滲む赤錆とかを、じーっと見つめてしまう。どこだここは、どこだここは、と常に思っておる。なんでこんなところに居るんだ、僕はなんてこんなところに居るんだ、と、もう一人の僕が呟く。いや、いいんだよ、お前はいつもそういう感じだし、そういう風にしか考えられないんだろうから。だから、そんなお前の負債を背負うために、僕はいつもと同じように、今日も目覚めるのだから、と言いながら、もう一人の僕がよっこらせ、と呟きながら天から降りてくる。