就寝と起床


最近、毎日のように、もう1時間でも30分でも早めに寝て睡眠時間を確保したいと思っているのだが、しかしなぜ僕は、今日もこの時間まで起きているのだろうか。朝になれば、必ず後悔する事がわかっているのに、今の僕は、朝の僕を、また明日も苦痛の只中へ投げ入れようとしている。それでも構わないと思っているのだ。明日の自分に、嫌なことや面倒なことを押し付けて平然としている。あたかもそれが、当然の権利であるかのように、自分が軽はずみな態度で作った借金を、明日の自分に払わせようとしているのだ。酷いじゃないか、少しは良心の呵責というものを感じないのか?と、僕の中のもう一人の僕が囁く。いやぁ、別に問題ないよ、全然オッケーでしょ、とさらにもう一人の僕が囁く。一度に両方から語りかけないでくれよ混乱するから!と僕が叫ぶ。いいんだよ、そういうあなたの負債を背負うために、僕は今日も目覚めるのだから、と、天からの啓示のように僕の声が聴こえてくる。