吟醸酒


正午前に出かけた。中央図書館に行き借りていた本を返してから北千住駅へ行ってつくばエキスプレスに乗って秋葉原へ行った。万世橋を渡って靖国通りへ出て、そこから以前と同じく神保町まで歩いた。快適な気候。よく晴れていて日差しが眩しい。三省堂書店でいくつかの本を買い、その後古本屋も少し見た。3時半くらいになったので上野に行く事にして、神保町駅から都営三田線で二駅乗って春日で降りて、大江戸線に乗り換えてさらに二駅乗って上野御徒町に行く。上野御徒町日比谷線仲御徒町と繋がっているので、そのまま地下を歩いて多慶屋の前の出口を出る。吉仙へ行く。平日だと午後7時や8時ではいつも確実に満席の印象で昼食以外では来た事がないのだがこの時間だとさすがにまだ空いている。吟醸酒をいただく。おそろしく旨い。空腹で喉も渇いていて歩き続けて疲れていた身体にさらさらと沁みこんで行くようだ。脊髄を伝わって脳髄にまで、ほのかにあたたかみのある真っ白くて細い糸ミミズのような虫がするすると上っていくかのようだ。その心身すみずみにまでしみわたる麻薬的浸潤を感じながらしばしぼんやりとしてしまった。