ハッスル


家に引きこもって頼まれ仕事をする。5時間かけて一応終了。この案件を、去年の秋からずっとやっている。何事も経験だ、こういうのはやってみて損は無い、大変かもしれないけどちょっと頑張ってみよう、と思って始めて、それ以降実際に結構がんばっているが、最近はさすがにちょっと、つかれてきたというか、もちろん僕の出来が良くないので、結構なんどもやり直しがあったり、厳しく細部を指摘されたりして、マジでもう勘弁してくれ、なんかもう、時間ばっかりかかってくたびれるし休みなのにこんなにがんばって何になるのか、あー酒飲みたいなーやすみたいなーとか、色々思うようになってきた。まあでも酒のんでぐーたらしてるよりはマシなのかもしれないが…。


坂之上の雲、とか、竜馬伝、とか、見ていると面白いけど、どれもみんな、やる気のある人がさらに頑張るみたいな話で、面白いけどなんか、もっとだらっと、全然やる気が感じられないような、ただひたすらダルイ感じの、単にだらだらしてるだけみたいな、ぐだぐだな感じのお話がいいなあと思ってしまう。最近テレビで見た中でベストは一昨日の「世界ふれあい街歩き」(閬中 〜中国〜)に出てきた酒を売ってる中年男のたたずまいである。このおっさんは、良かった。あの凄みのある笑顔は最高だ。たけし映画に出てくるようなキャラクターを丸ごと何十人分か何十年分かに強烈に圧縮して熟成させたような感じの人物。ああいうのが見たいのだが、ああいうおじさんはテレビドラマの中には絶対出てこない。最近の大河ドラマのセットとかCG技術とか美術とか時代考証とかのクオリティがやたらとものすごい、というのは、見ていると確かにその通りだと思うけど、でも相変わらず、みんなやる気あり過ぎだ。まあ幕末とか明治だからだし、司馬遼太郎的造形の人物で全くやる気の無いやつなんか存在しないからしょうがないけど。


その後CSで「クレージー作戦 くたばれ!無責任」がやってたのをつい、最後まで観てしまう。スーダラ社員もやる気なさそうで結構あるから嫌になる。浜美枝とか藤山陽子とかは大変うつくしいけど、見てると出てくる人全員ギトギトのドロドロでかなり生臭い。植木等も無責任じゃ駄目だとか言ってマジメに「ハッスルコーラ」を頑張って売るのである。皆の頑張りで「ハッスルコーラ」は売れるのだが、本社の思惑によって植木たちは自分たちの成果を体よく掠め取られてしまう。で最後ははスーダラチームメンバー7人全員会社をやめてしまい、歌って踊りながら歩いて終り。でも昔の街並みや景色を見てるとなごむ。