朝の写真と雨の写真



今朝の寒さは本格的だった。本格的な冬の朝だった。これはじつに本格的だと思いながら駅へと向かった。道端の草木に雪が積もっていて、それがそのまま凍りついていた。公園の芝生にも全面に薄っすらと雪が積もっていて、それがそのまま固まってしまっているようで、おそらく地中の水分も凍って地表をところどころ動かし隆起させ、その強力な力を地面に加えて歪ませたまま凝固していた。真っ白な雪景色とは何かが少し違うような、雪のやわらかさを完全に失った硬い白さの、鋭角的な反射光がきらめいていた。

…さっき携帯で撮ってメモリに入ってる写真を確認したら200枚以上あったのでPCに吸い出して一枚一枚見ていた。一番古くて2年くらい前のものだ。どれも見ていると面白い。写真というのは面白いものだ。あと木というものも、ほんとうに色々なかたちと色をしていて、面白いものだ。それにしても雨が降ってるときの写真がやけに多い。これは雨天時の光を好むから、とかいう理由ではまったくなくて、単に外出時に雨に降られる事が多い、というだけ。ことに旅行に行った現地で雨。というのが異常に多い。雨が降っていると、景色よりもむしろ雨を撮りたいと思ったりする事が多い。