反カネ


カネ反対。戦争も反対だが、カネの事を考えるのもうんざりだという事はいいたい。戦争とカネは別だ、一緒くたにするな、などという意見には耳を貸さない。そんなのは知性でもなんでもない。戦争で死ぬのはまっぴらだし、人間はカネのために生きてるわけじゃない。もし、カネのことをまったくかんじょうにいれずに、私の人生に対して、この私自身が取り組めるのであれば、こんなに素晴らしい事はない。いやむしろ人間として生まれてきた以上、そのように取り組まなければならない筈なのだ。きっと神様だって祝福して下さる筈だ。でも、神は依然として沈黙したままであり、今のところどう考えても現世においてそれは不可能で、私に限らずほとんどすべての人々にとってそれは不可能で、現実的には、どうしたってカネのことで頭を悩ませなければならない。だからそれは、地獄の生である。人類が、カネに呑み込まれて、カネの汚水の底に沈んでいるのだ。ほんとうになぜ、僕もあなたも、こんな世界に生まれてしまったのでしょうね。もちろん君に出会えて、ほんとうに良かったけど、そのほかにもたくさんの、素晴らしい人々に出会えて、それは僕にとって、とても幸福な事だったけど、でもいかんせん、システムがひどすぎた。これはほんとうに、僕や君にとって、全人類にとって、まったくの不幸な、いたましい思いをもつよりほかない出来事でした。こんなはずではなかった。次回は、カネのない世界でお会いしましょう。まったくもうたくさん。カネの事を考えない暮らしを実現したいものです。