気の散ることばかりで本も読めない！と思いつつも多少は読み進む。もう7月になるのでLos hermanosでも聴くか。…季節が、Los hermanos的になってきました。心浮き立つ感じ。湿気がものすごくて、皆が激しく汗ばんでいるけど、昼も夜も、楽しいことばかりの毎日。夜になれば皆がクルマも赤信号も気にせず大通りを平気で横断してクラクションが鳴り響いて対向車も注意深げに徐行運転で、酒酔い歩行者のふらふら歩きを皆が見守っていて、結局はそのあたりの全員が煌々と電気がついた向かいの店に集まっていて、川沿いの柵に何人かは寄りかかっていて、だらだらあてどもなくお喋りしていて、グラスが割れて錯乱してあたり一面に散らばっていて、それをじゃりじゃりと踏みしだきながら歩いて知り合いを探して、取引先のお客さんからはいつまでも、ひっきりなしに電話が掛かって来ていて、お前替わりに出てよと言われてはいもしもしと言って出たら、あー坂中さん岐阜の○○社ですーお世話になりますー暑いですねーそちらは如何ですかーあーそうですか、それでね、ちょっとご相談なんですけどーと話が始まってしまって手に持ったグラスのビールは泡がみるみるうちにあふれて地面を黒く濡らし、ふと気づけば携帯の着信が3件入っていて、そこには返信できなかった数時間前の別れの挨拶も。いつかまた！！
