私たちの明日


何か発言するにしても、喋るだけの最低限の知識はいるでしょ。でも私は全然知識とかないし、周りの連中も全然ないし、正直一般常識とかテレビのニュースレベルの社会常識すらないから。まじで何の知識も持ち合わせてないよ。自慢げに言ってる場合じゃないけど。だからもしこのままだと、この事務所から撤収になった時点で、うちら明日から普通に路頭に迷いますから。でも上の人たちの、とりあえずこっちに向けて頭下げてた後の話が、結局全部自分のつくったルールの中での、それに則った話でしかないじゃん。それって、へー?そういうもんか?って思った。だって自分のルールでやってきた事が破綻して、壊滅して、滅びたわけじゃん。それで今の情況で敗戦処理するのに、そこだけはまだ自分ルールのままやんのかよ、って感じ。まあ、それ以外のやり方が思いつかないってのもあるだろうし、それはたぶん世の中的には、普通に最初からそういうもんだってのもあるだろうけど。でも例えば仮にだけど、例えば戦争に負けたとすんじゃん。そしたら上の人間ってみんな死刑になんじゃん。そしたら残された方は、しょうがないから戦争に勝った方の命令にしたがうじゃん。そういう意味では、まあ死刑はないけど、でも負けました、明日からはこの人たちのいうこと聞いて下さいって、そういう案内があってもいいんじゃないのって思うよ。でもまあ、明日から何か変わるっていう訳でもないんだろうけどね。そこがわかりにくいとこだね。勝っても負けても、生きてても死んじゃっても、普通に明日の朝がくるからね。っていうかうちらも知識がないけど、もし仮に私らにも今時点で知識があるとしたら、その時点でもう完全に終わったっていうか、みんな既に死んでるみたいな話なのかな?でもだとしたら死んでるときって、どこで死んだって判断すりゃいいの?いやだから上の人たちもわかってないんじゃないの?いやたぶん上の人たちだけは、もう自分たちが死んでるってよくわかってるんだろうけど、でもどことなく、でも俺たち死んでなくねーか?だって今こうして生きてんじゃん、って気分がどっかにあるんだと思うよ。今の状態が、すなわち今死んだってことにされても、それ別に、うちらが決めたルールじゃないじゃんっていう。そう、私たちも上も、本当はそんなの信じてないのかもよ。うーん、だから、そこもよくわかんない。知らないから生きてるけど、知ってるなら、その時点で死んだみたいな。じゃあ知らない方がいいじゃんみたいな。でもそれもどうかね。知らない方が死なないからいいっていうのも微妙かもね。普通に知って、普通に死ぬのが一番だっていうのもわかるわ。なんにも知らないまま、意味もわからないでずーっと生きてるていうのも確かに微妙だよね。でもまあ、どっちにせよ今は考えても無駄だね。明日になんなきゃわかんないね。


追記:なんか相当いまいち感じ。いかにも今のご時世を反映した感じでダサすぎる。まったくそんなつもりじゃなかったのに。会社がつぶれそうな情況での話というか、そういう場のいろんな出来事を書きたいと思って、それも全然暗い話じゃなくて、暗かったり明るかったり色々あって、すごい多様に色も形もきらきらしてめくるめくような、何ともしれない感じの雰囲気を書きたい。それは以前からずっと思ってたことだが、最近地震があったので、そのありきたりなイメージが妙にかぶってくるのがうざくてやな感じだ。


追記:ちなみに現実的な話として僕の勤め先は業績好調です。ここはあくまでも想像の話。でもその想像も、つまらないといえばつまらない。どうにもこうにも、ぐだぐだと書いて書いて、後でどうにかするのかしないのか、という感じ。