金曜日の夜、七時過ぎに店に集まる。十一時前に何人かが帰って、残った何人かで終電時刻近辺で帰るか帰られないか葛藤を経て、結局皆残って、日付が変わったあたりの時刻になって、店主も加わって別の店に移動する。さらに飲んで、全員どろどろになってくる。土曜日の明け方になってファストフード店で時間を潰す。メニューを見てもどれを注文すればいいのか理解できなくて、適当に頼んだら千円と言われて、なんでそんなに高いのかと思う。こういう店の二階席の、深夜から早朝にかけての、ゴミの錯乱する席のあちこちにぐったりとしてもう動かない人間たちがたくさん転がってる。何枚か死体写真を撮る。買ったものを食べたら、かなり歯ごたえのあるハンバーグと鶏肉が重ねて挟まっていて、照り焼き風に甘辛いソース仕立てで、さらにニンニクの香りが強くして、咀嚼して飲み込もうとしても体内が受け入れようとせずにぐっと押し返してして、ほとほとうんざりして、何口か食べた残りをそのままビニール袋に入れて鞄にしまう。この袋を後で開けたら、きっと中のものは残飯の生ゴミのように見えるだろうと思う。始発が動き出したので解散する。一人になって、山手線の西日暮里で降りるはずが、うっかり眠ってしまって気付いたら池袋まで来てしまい、反対のホームに移動して外回りの電車を待ったが、早朝だから来るまで三十分近く待ってものすごい時間のロス。眠いし、疲れてるし、こういう待ちの時間は実にきつい。自動販売機でジュースを買ったらものすごい甘い。すべてがべたべたになって、太陽が黄色い。既に人が日中と同じくらいたくさんいる。家に着いて、シャワーだけ浴びてから三時間くらい寝た。起きて着替えて図書館へ行った。昨日の夜から朝までの、くだらなくて無駄にながれる時間は、時間としては無駄だが、残っていた写真を見て、いつのまにか撮影してあった動画を見てたら爆笑する。自分が写っている写真も多いから、気付かないうちに僕のiPhoneで誰かが撮ったのか。全員が誰も楽しんでなくて辛いだけ、というのが余計に楽しい…のだが、それにしても今日は暑すぎる。今年一番の暑さではないのか?と思ってしまう。北千住の喫茶店。この店はいつも快適である。地元の人間と思われる客層で適度に混んでいて、ざわざわといい感じの喧騒がある。座って、カウンターにせよ四人掛けのテーブル席にせよ、コーヒーを飲んで新聞を広げるか、相手と喋るか、ぼーっと前の方を見ているような、ターミナル駅のロビーのような、そういう空間で、店員も駅員のように事務的である。冷房で身体が楽になる。炎天下の外に出ると、熱めのお湯の中に潜っているような気がしてくる。旅行代理店で九月の下旬の旅券を予約する。家で夕食。また眠くなる。寝る。さっき起きた。昼夜逆転しつつある。これを書いたらまた寝る。