家の中で一日、適当に本を読み散らかしていただけ。もう少しだけでも涼しくなってくれないと、外出する気にもなれない。午後三時になると駅前の酒屋が開くので、それにあわせて買い物に出かける。ちょっと酷すぎるような、猛烈な暑さ。帰りはバスで帰ってきた。


夕方ごろから映画の一本でも観ればよかったが、シャワーを浴びた後、テレビを見ていただけだった。広島とかに行って、牡蠣を気の済むまで食べたいなあ、などと思った。でもテレビでやってた店の生牡蠣は東京で食べられる店の値段とあまり変わらない。あれじゃあ、広島まで行く意味がない気がする。もっと安くて大量に食えるところがあるんだろうか。ああ、行って食べたいなあ牡蠣。


それにしてもようやく、口内炎が良くなってきたのだが、これはたしか、先週の木曜日にソバを食べていて誤って舌を噛んでしまって、その箇所からできたもの。半年振りくらいに出来てしまって、いつも大体、完全に治るまで二週間くらい。ニ三日前がいちばん痛かった。出来はじめて最初の一週間を越えると傷みがピークとなり、それからは少しずつ治癒に向かう。今日はもうかなり楽。唾液が少なくなると痛み出すので、常に水で口内を潤しておくことと、一日何度かはリステリンで濯ぐこと。リステリンはこれが、傷みのピーク時に口に含むと、あまりの苦痛に頬や目の下が震えてしまい、本気で涙目になるくらいの衝撃があるが、それがまた逆にちょっといい具合なのだ。


先週父が送ってきた、かわはぎ、かます、かたくちいわしのひものの残りを、全部片付ける。そろそろ一週間くらい経つので、もう食べきらないとまずい。まだ傷んではいないが、立ち昇る匂いはやや強くなってきており、さわるとかすかな粘り気が指先に付くような具合。そして、その状態がさらに旨味を増加させているような気がして、それがまたちょっといい具合なのだ。