千住新橋を歩いて渡るたびにいつも思うが、ここからもし落ちたら死ぬだろうか?船が通るくらいの水深があるから、落ちても助かるのではないか。誰か、ここから飛び降りたことのある人はいないのか。もちろん川じゃなくてしばふの上に落ちたら死ぬだろうと思うけど。でも、芝生の上でも、死ぬだろうか?もしかすると、これくらいの高さなら、助かるのだろうか?いったい人間はどのくらいの高さであれば死ぬだろうか。考えてるとじつにおそろしい。





雨の日の荒川沿いの景色は圧倒的だ。すべてが、鏡に写ったピカピカとした嘘の世界に見える。これを写真に撮っても、ほんとうに何にも面白くない。それはよくわかてちるはずなのに、いったいこの僕は今まで何十回、この素晴らしい景色に向かって、カメラのレンズを向けてきたことか。そしていったい何度幻滅したことか。学習能力というものが、ないのだろうか?もしかすると、ばかなのだろうか?それでもまた次も荒川沿いに来れば、やはり自動的にカメラを出すのだ。愚かきわまりない。愚鈍の繰り返しである。