セリーヌとジュリーは舟でゆく


暑さに負けて外出せず。リヴェットをDVDで観る。細長いお嬢さん二人がゆるーく交差し合う前半の、もたもたした感じがすごく面白かった。のだけれども、後半はけっこう「こんな映画か!?」という驚きが強くなり、その後「こんな長い映画なのか?」の驚きも加わり、そして疲れてくるし退屈だし眠くなるし、これはしまった。とんでもないことになったと後悔しながら画面を観続ける。空調の効いた室内でありながら、それなりに過酷な三時間。過酷というか、またそこからかよ!と突っ込みたくなるくらいのクドイくりかえしと、へらへら、ぐだぐだした展開に、ほとんど呆れる。でもまあ、なんとなく憎めないというか、観終ってからも、まあ気が向いたら、またいつか観ようかという気分にはなるような、まあまあな面白さで、このまあまあな面白さな感じが、なかなかありえないような、ありがたい、貴重なものなのだということは、さすがに私もわかっております。というか、おそらくこういうのが、行き過ぎたり迷ったりしたときに戻るべき場所、振り返って確認すべき参照先なのではないかな。


周囲は、風邪、夏バテでばたばたと倒れていくが、自分は今のところまだ平気だ。