水元の犬


水元公園で、木の下にピクニックシートを敷いて、そこに寝そべって酒を飲みながら持参した本を読み散らかしていた。途中、西日が強烈に差し込んできて眩しかったので、上体を起こし、光に背を向けた姿勢で読み続けた。妻が少し離れたところからその様子を写真に撮って、それを見たところ、ほんとうに背中が丸いというか、老人のような、いや、背中を夕日に照らされている老犬のような生き物が写っていた。でもいいや。まあ、せいぜい、そんなところでしょう。