用事があって、いつも目にするすごいビルの中に入った。中は意外に古びているというかそれほどすごいわけでもなかった。しかし窓の外から見下ろす景色はすごかった。すいませんおのぼりさんだと思ってご容赦下さいと言って窓に向かって写真を撮った。その後、なかなかメンタル的に厳しい会議に出た。なんとか無事に終わって、かなりの開放感とともに自社まで徒歩で戻った。日中の太陽光線の下、みなとみらいの景色は新鮮に感じられた。途中で、小さな鳥が地上に降りてぱたぱたしているのを、同行した上の人がじっと見ているので、鳥好きなんですか？と聞いたら、うん、けっこう好きだね、と言うので、そうなんですか。うちの妻も鳥が好きで、そうやって歩いてる途中でよく立ち止まりますよ、僕はぜんぜんよくわからないんですけど、と言ったら、そうなんだ、俺も鳥は好きだね、あれはね、何とかの何とかっていうやつで、あの鳥は卵を、ああいう地面にああやってどうのこうのな感じで生んで育てるから、どうのこうので…みたいに、延々話が続いたのだけれども全然わからなかったというかあまり聞いてなかった。とてもいい天気の午前十時頃。
