アマゾン


まず僕が、商品Aを買う。するとアマゾンは「君は商品Aを買うような人なのね。」と思ったとする。その後で僕が、商品Bを買います。するとアマゾンは「君は商品Bを買うような人なのね。」と思います。アマゾンがその後、僕に商品を勧めてくれるとき、なぜかアマゾンは僕のことを「前に商品Bを買った人」としか思っていない。「前に商品Bを買って、且つ商品Aも買ったような人」だとは思ってない。


僕のことを覚えてないのか?いえ、おぼえてますよ。前に一人で来られましたよね。


前に来たけど、その前にも来たことは、おぼえてない。なぜかそこは、あえて、忘れたことにする。


「商品Aを買った人は、こんな商品も買ってます。」

いつも思うが、その情報はほぼすべて無駄。すでに持ってるか、興味ないかのどちらかだ。


「商品Aと商品Bを買った人は、こんな商品も買ってます。」

こういう複合パターンのやつは、たぶんないと思うが、あったら、もうちょっと有効なオススメが来るだろうか。


「商品Aと商品Bを買った人は、おそらく商品Cだけ買えば事が足りたはずです。」

こういうのは、じゃあ先に言えよということになるから、これは無いだろう。


「商品Aと商品Bを買ったということは、今後あなたは商品Cを必要とするかもしれない。なぜなら、商品Aと商品Bを、生活において利用するという時点で、あなたはおそらくこうで、その後これに対して、あなたはきっとこんな風に考えるだろうし、結果的にこんなニーズに気付くからです。」

こういうのが、どのくらい面白い話になってくるか?だろう。ただ、占いみたいになってしまうと、つまらないだろう。それなりの説得力をもった、面白い物語を、紡ぐことができるか。


アマゾンが語り始めるのを聞く。