perspective


朝食は土日に朝昼兼用で摂り、平日は摂らない。これが何十年も続いているのだが、毎週判で押したように、トーストとベーコンエッグとコーヒー、それに果物とかヨーグルトである。毎回同じものを食べるというのは結構いいことだと思うし、大切なことの気がする。夕食になるとこれがまだ、色々と迷ったり選択の余地があったりする。今日何食べようかとなって、いつまでも決まらないとか、そういうことがしょっちゅうある。本当なら、夕食もほぼ決められるはずである。ただし、季節感で少しずつ変わっていく部分はある。逆に、季節による食材変化以外での変化はありえない。酒も本来ならほぼ同じものだけでいいはずなのだ。しかしまだ、なかなかその域に達するのはむずかしい。いつまでたっても惑いが続く。あれ食べたい、これ飲みたい、といつまでも言う。そんなだから、まともに老いることができないのだ。


でもこれこそ、言うは易しだな。食べるもそうだし、掃除も洗濯もだろうな。食べることと、炊事することと、掃除することと、洗濯することが、ほとんど同質にある。壊れたり無くなったら、修理、補充して維持する。それが習慣化してたぶん、それだけのために生きている。そのくらいの構えで、人間は実際良いのだ。そうなのだけれども、まあ、無理だろうな。