特性


大した仕事じゃないというのは、仕事自体の難易度が低いという話と仕事の成果がさほど重要に評価されないという話と二つありうるだろうが、今やってる仕事は後者に近いのだけれども仕事自体の難易度は異様に高いというか、低いと思ってたら予想外に高かったので、かなりコソコソとした態度で密かに躍起になって頑張っているような状態で、なんだかまるで悪事を為しているような錯覚に陥るが、まあ見積りでコケてるんだから悪手であることは間違いないが。それでとりあえず翌日終了して、変更管理にも書かず、稼動実績にも記さず、何の記録にも残さない、実在しない対応にしたりして、いわば現前化の工数を省略してしまった。時間は捧げたが記録や報告に掛かる業務負荷をスルーした。こういう「サービス残業」はおそらく日本国内に固有の多大な蓄積を誇るはず。べつに働き者な訳ではなくて、やるけどその成果を説明するのが面倒くさいから、やるだけやって後は何もなかったことにする。以後もずっと報告義務が生じないレベルまでで維持しておく。そしてずっと沈黙を守る。便りの無いのが良い返事。そういうのの積み重なり。外国にはあまり見られない傾向かもしれない。