青空


それにしても昨日の天気の良さは異様なほどであった。世間一般ではあの天候を評して一言で簡単に、秋晴れ、という言葉をもってあらわし、それで涼しい顔をしていられるのであろうが、そのような言葉ではちょっと勿体無いほどの素晴らしい天気であった。何しろ空気の清浄さが只事ではない。そして澄み渡る空。「青空さーん。こんにちわーー」とか若尾文子風に叫びたい衝動を抑えるのが難しいほどで、そのような気持ちを抱えてやきもきしつつ、それでもかなりの期待を込めて上野のエドヴァルド・ムンク展に足を運んだのであった。でもチケット売り場が結構混んでたので即効やめ。「あーーばーーよぉーー」「青空さぁーーん。さよおおーならあー」と叫びつつ帰路に着いた。っていうかムンク展を門前でやめるのはこれで二回目である。やはり多少早起きしてこないとダメである。でも僕はムンクにはちょっと期待している。過度の期待。と云っても過言ではない状況であるが、きっとエドヴァルドならやってくれる。きっと嵐のような激しい衝撃で僕を打ちのめしてくれるに違いない!!と過度に思い込んでいる。