人生


王手飛車みたいな、ダブルリーチみたいな、そういう状況で「幸福の予感」が訪れる事は滅多にないが「不幸の予感」の訪れならなぜか多い。不幸というと大げさだけど、要するに悪い事は重なるっていう事で、ほんとうに不思議な事に良いことはたまに起こったとしても、大抵は単体で生成するだけで、それがいくつも重なって相乗効果を生み出すようなケースなど滅多にないのに、悪いことであれば、かなり平然と普通に、複数がぽこぽこと同時発生して、なおかつそれらがすごく良い感じで、まるで事前調整済みか?というくらいの勢いでスピード癒着して結合して絡み合いスパゲッティコード化してあっという間に予想を遙かに越える目も当てられぬ事態に至ったりもするのだから面白い。いや面白がってる場合じゃないのだけど、でもやはり面白い、というか興味深い。やっぱり人生、悪いことばっかりな方が、色々と変化に富んでて良いのだと思う。きっと不幸な人生の方がある意味いい感じである。