いつ聴くか


今、手元に、今日発売されたばかりの大西順子の新譜があるのだが、これは、いつ聴けば良いのだろうか。今から聴くのが良いのか、もう数日後にしといた方が良いのか。とりあえず今日はもう眠いし疲れてるのだが、これからシャワーを浴びてから少しビールを飲んだりしてると、おそらくそのまままた、ずるずると夜更かし状態になるのだろうか。だとしたら、そのとき聴くだろうか?…でもなんとなく、そのときじゃないときの方が、良いような気がするのだが…。でも本当に、好きなときにいつでも聴けてしまうのが、レコードというもので、こういうときはほんとうにいつ、それを聴くための、その時間にするのか?というのを、迷う気持ちが必ずある。それは、買ってきたインテリアを、部屋のどこに置くか?という事と同じだろうか。あるいは、10:00からの回と18:30からの回のどちらを観ようか?という事と同じだろうか?いつであろうと、部屋のどこに置こうと、それ自体の同一性は揺るがないはずだ、というのは、本当にその通りなのだが、でもそれをわかった上で、やはり、ではいつなのか?という悩みからは、逃れられない。それが20世紀以降の作品体験である。