台風一過


今日の空をあらわす便利な言葉。台風一過、という言葉でしか表現できないようなとんでもなく素晴らしい快晴の空。もはや季節がどうとか気温がどうとかいうレベルを超えている感じ。信号待ちのときに、思わず日陰に入りたくなるほどの日差し。


それにしても京急(赤い電車)の、あの「タララララー」という音は一体何の音なんだろうか??京急は去年の夏を思い出す。なぜかは不明。


くるり鶏びゅ〜と」CDを買ってきて、さっき、聴きはじめた。今、矢野顕子の「Baby I love you」です。ああ矢野顕子。。冬のピアノ…これから寒くなる、でもこのピアノの残響音を聴いていると、寒くなるのが待ち遠しい気にもなる。この凍て付くような孤独な寂寞感こそを、心ゆくまで味わいたいという気分に。


今、奥田民生の「ばらの花」です。曲が始まると同時に、エイトビートの神様が降りてくる!という感じ。奥田民生のように「自分のグルーブ」を持っているミュージシャンというのは本当に少ない。かつて、その人の気配がリズムから感じられるという事が、パンク以前のロックンロールを鈍く深く輝かせていた。奥田民生の音楽は、その時代のアメリカのたっぷりとした音楽の養分が、いきなり瞬間移動して、唐突にも90年代以降の日本で、突如咲き乱れ始めたかのようだった。そしてそれ以降、今もそうだ。


ワールズエンド・スーパーノヴァ (FPM EVERLUST MIX)、オリジナルもふたたび聴きたくなってしまう。何しろこの曲は「ワールズエンド・スーパーノヴァ」というタイトルがもう圧倒的に超・素晴らしい。すごい大げさですごい凡庸。若さゆえのあやまちのせつなさの何と取るに足らなくて、でも同時に何とうつくしくかけがえの無いことだろう。T・レックスのようにきれいな曲。