NINE


新宿ピカデリーで「NINE」観る。ダニエルデイルイス、ペネロペクルス、マリオン・コティヤール、ジュディランチ、ニコールキッドマン…、を観る。観始めてすぐフェリーニの8と1/2を下敷きにしたお話なのだとわかる。それでフェリーニの8と1/2のことを思い出しながら観ているので、「NINE」を観ているのか8と1/2を思い出しているのかよくわからなくなってくる瞬間が多々あり。それにしても新宿ピカデリーってこんなに綺麗でものすごい映画館になっていたのか。はじめて知った。あとニコールキッドマンは実にうつくしいが、でもニコールキッドマンって、いつみても思うけど、決して完璧な美人じゃないと思う。誘う女、アイズ・ワイド・シャットめぐりあう時間たちドッグヴィル…どれもうつくしいが、皆「瑕疵」を感じさせるというか、なんか違うという感じ…。所謂「歴史」からは決して祝福されてない感じがするというか…でもおそらく女優としは完璧で一流でしぐさも振る舞いも申し分ないのだが、でもどことなく欠落のある感じ。まるで一流の現代美術みたいな感じというか…(?)


終わってから本屋やレコード屋など。新宿は一昨日も来たので、ひさびさに新宿に長居していたという感じだ。家から遠いから酒をのんで帰る気にはなかなかなれない。でも新宿は楽しい。買った本は…僕はたぶん何も買ってない。妻は色々買った。レコードは、brad mehldauの新作と前に出たLive盤と、ジミヘンの新作とDanielBellの再発したTRESORのMIX。オフィスが秋葉原に移転してからTowerを使う事が多くなり、そうなると新宿でもTowerに行ってしまう。店員は皆、親切で丁寧。この親切丁寧さはもはや外盤屋ではない…。バイトなんてもっと適当でいいと思います。さっさと速やかにやってくれればそれが最高です。帰ってから昨日買った殻付き牡蠣の残りとミリン干しの干物と豆腐とか諸々と日本酒で家呑み。brad mehldauの新作は予想を大きく上回る良さだった。brad mehldauの新作を聴きたがったのは僕ではなく奥さんの方だが、でもこれは良いんじゃない?僕もこれから何度も聴きそうです。ジミヘンはまったく予想の範疇。Valleys Of Neptuneという曲はたしかに素晴らしいのだが以前からブートで出ていたものとさほど大きく印象の違うものではなかった。それ以外も既発を改修したものばかりで買うほどのものじゃなかったかも、と思う。で、明日は和歌山出張。もう寝ないとやばい。早朝に出発なので、今からだと何時間も寝れない。。というか飛行機があまり好きじゃないのでこれを書いてる今の時点で既に落ち着かない。