今日の出来事が既に写真になっている


炎天下のもとで交差点に立って信号が青に変わるのをぼんやり待っているとものすごい暑さで死にそうになる。このままだと死んでしまうから早く青になってくれと祈っていると、そのうち青になるので歩き始めるのだが、別に歩き始めたからといって暑くなくなる訳ではないのだが。でも立ち止まってるよりはましに思える。建物の中や電車の中は異常なほどの冷却空間で、これだともうなんか水風呂とサウナを行ったり来たりしてるだけみたいなものだ。京浜東北線北浦和へ。「ゼロの零2010」展を観た。企画展や常設も観た。


「写るんです」のフィルムが余っていたので、適当に撮りながら歩いて、そのうちフィルム全部使い切ったので、現像に出して、三十分後にプリントを受取った。家に帰って写真をみてたら、三分の二が先週の倉敷旅行のときの写真で、三分の一が今日の午前中から昼過ぎにかけての写真で、ざーっと通して見ていると何か時間の流れの感覚が圧縮されて歪んだような錯覚をおぼえた。全体の3割くらいに、今日の午前中の写真が混じってるというのが、どうも妙に気持ちが悪いというか、ありえない事が起こってるような感じというか、うまく言えないがとにかく異常な現象が発生したように感じられた。