drop


昨日、「青い春」をDVDで久々に観た。まあまあ、というか、思ったよりもあんまり面白くはない。でも松田龍平は素晴らしい。ひょいっと柵を乗り越えて屋上を走るところとか、思わず見惚れてしまうほどかっこいい。でも映画としてはまあ、こんなもんかという感じだったのだが、しかしthee michelle gun elephantdropは圧倒的に素晴らしい曲であって、まあそもそもこの曲を聴きたくてわざわざ映画を観たようなところもあったのだが、今朝からdropをひたすらリピートした。ギターの音がもうこれ以上無理というくらいの、徹底的になめされた皮革のような音で鳴っている。なめつくしたドロップの気持ち、というよりは、なめしつくしてペラペラのへろへろになったなめし皮の気持ちである。 神の手はにじむピンク、というよりは、その皮で作った袋に赤い葡萄酒なんか注いだら簡単に裂けて中の葡萄酒は流れ去ってしまうような、お話にならないほどの安物皮袋である。このぺらぺらのなめし皮のような感触だけが人を覚醒させる。ぶらぶらと夜になる。