天気


いきなり春の陽気で驚く。最寄り駅に着いたら改札の手前まで人が溢れていて混雑が酷い状態。こんな混雑の中で、もし、また大きな余震でも起きたら、あっという間に全員仲良くこの世からおさらばじゃないか。それで、天国についてからみんなで言い合うのだ。やっぱ俺たち、月曜の朝からあんな狭いところにわざわざすし詰めになって、わざわざ死にそうな情況つくって、どう考えてもばかだよねと。実際、どう考えてもバカだった。でも僕もその一人で、ちゃんとそのまま電車に乗って勤務地まで向かった。二時間半くらいかけて辿り着いた。今日は休んでいる人も多かった。部署全体の稼働率は30%にも満たなかったらしい。午後になって若干回復したらしいが。


停電対策のために、gf1rows012にスケジューリングして指定時間が来たら処理を動かそうという話になって、具体的な方策を検討しているうちに誰かが「停電してたらgf1rows012も動かないですよね」と言い出して、それを聞いた皆が無言のまま「あ!!」という表情を浮かべて、その後気まずさとごまかし笑いのうちに計画はキャンセルがされた。僕も丸二日間テレビを見てたからかどうかわからないけど、今日は一日中ボケボケだった。夜になるまでの間に、フロア全体のあちこちにあるドコモ携帯から、地震速報の耳障りな警報音がたまに聞こえてきていた。三回くらい鳴ったろうか?でもいずれも軽度の揺れ。


帰りの電車では、ようやく久々に再び本を読み始めた。金曜日からずっと読んでなかったというか、読む気にならなかったのだが、やっぱり読もうと思って本を開いて読み始めた。文章を追い始めることに意識が向くにつれ、数日前の感覚がふわっとよみがえってきて、それがずいぶん遠い過去になってしまったことを改めて思った。