HeartLand


 ハートランドのビールが好きな理由は、ビンが緑色だからというだけのような気がする。緑色がきれいなのだ。暗い部屋の電気に照らされて、緑色に光ってる。
 今日も昨日みたいに、あまり寒くない。寒さは終わったのか。これでもう、薄手のコートで大丈夫なのだろうか。もしそうなら、それは良かった。なんか、もっとだらだらしたいなーという気持ちと、もっときっちりとやりたいなーという気持ちと、両方あって困る。まあ、今日もまあまあだったと言えよう。でもそれもなあ。・・・今日なんとなく、左手で絵を描いたら、(自分が)かなり面白いんじゃないかと想像して、左手で描く描きにくさを想像しただけで、おぉーこれはかなり良さそう!と思って、早速あとでやってみようと思って、それからしばらくたってから、ああそうだ、左手で描くとか思ったけどやるかと思って、そのときもう一度左手で描くことを想像したら、なんか多少描きにくいけどおおむねさらーっと描けるような想像が出て、ああ、まあこんなもんかと思って、意外と描けちゃうかぁ、だったらつまんないじゃん、と思ってそれはやめた。そして日が暮れてきたのだ。・・・今日辻原登の本を読んでいてボヴァリー婦人について色々書いてあるのを読んでいたら、ちょっと読んだだけで、これ、ボヴァリー婦人って実はムチャクチャ面白いんじゃないの?と思ってしまい、これはまずボヴァリー婦人を読んだ方が良いと思って、とりあえずその箇所は読み飛ばした。今度読んでみるかと思った。その後はドストエフスキーの白痴についてで、白痴は昔読んでいるのだが、こうやって紹介されると、ほんとうに面白かったように感じてしまう。実際はもうほとんど忘れているのになあ。でも最後のシーンだけはさすがにおぼえていた。あれはさすがに、忘れがたいものがある。

 テレビのモヤモヤさまぁ〜ず2を見ていたら、ものすごく寒そうだった。いちばん寒い時期の、いちばん寒い日じゃないのか。よりによってそんな日に、最悪だろうな。たぶん強烈な風が吹いていて、その寒そうな感じは見ているだけで「うわー」と思うほどだった。とくに女性の大江麻理子さんの寒くて死にそうな顔は、あの感じだけでも見る価値あり。寒いところで働く人はほんとうにかわいそうだ。朝の通勤のときも、外で働いてる人ってすごいといつも思う。俺らなんか電車の座席でうずくまってガタガタ震えていて、ほんとうに虫けらみたいな感じで、そういうのを尻目に寒空の下ガンガン働いているなんてほんとうにすごい。でもこの前ちょっと笑ったけど、工事現場で土建やの社長みたいなおやじが若い衆を集めてなにか喋ってるときおやじのすぐ背後にストーブがぼうぼう炊いていて、それでおやじはケツが暖かいどころか焼けるほど熱くなってるのに、並ばされてる若い衆はすごい寒い中立たされて芯から凍り付いている。でも、おやじの方が死ぬほど寒そうにしてるのだ。もうたまらねえという顔で赤ら顔で喋ってるのだ。あれは酷いと思った。ああいうのはほんとうに格差ってやつだ。あんな寒くて埃っぽくて鼻の穴とか口の中とかざらざらになってたまんないよなあ。でも電車に乗って通勤も相当きついよ。寒さはほんとうにすごい。むしろ外で働いてるよりもきついかもしれない。どっちもどっちだと思う。でも明日からあったかいのだろうか。うーーーん。