オフィスを退出して、外に出たら、おそるべき寒さ。これが寒波というものか。これはたぶん毎年来るやつなのだろう。たしか去年は二月ごろ、立石あたりまで散歩しているときも、まさにこういう極度に冷たい風が強く吹き付けていて、これをこのまま一時間も二時間も身体に受け続けていたら、最後はほんとうに死ぬのではないかと思ったほどだったが、今夜の風もそれに近い。こうして帰りながらも、家に何の酒が何本あるのか、補充しておいたほうがいいのか、手ぶらで帰ってもいいのか、それだけが気がかりだが、寒いし、いざとなったら、早く寝てしまえばいいやと思って、さっさと帰った。結局、いつもと同じ時間まで起きているが。