急に呼ばれてまた高校の軽同窓会になった。前が一月だから半年ぶり。なんか、ここ数年小中高と同窓会がやたら多いのはなぜなのか。しかし男はやはりばかなのではないだろうかと思うような瞬間もあるのは、やはりこういう会に出るのもたまには悪くないなと思える一瞬で、どんなに言うことが変わっていても根底に流れるものが変わってないというのはほとんど素晴らしいというか、ほとんど不治の病を垣間見たような気持ちになれて、こういうのはほんとうに嬉しい。ああ、昔から薄々勘付いてたけど、やっぱりこの人は、ほんとうにこの先も一生病気なんだな、と思えて、それで心が心底なごむ。そういうのだけが嬉しい。過去を振り返ってどうたらこうたらではなくて、下手すると、あと五年後か十年後に、こういう人というのは平然ともう一皮剥けるというか、もうひとつ別の生態を生きそうな勢いを潜在させているかのようで、じつに素晴らしい。ほんと、同窓会なんてしょうもないけど、そんな真性病人に会えるのは楽しい。ほんとそれだけだ。しかし病人が、まあまあいるから、我が過去も捨てたものではないと思えるのだけど、今更ながら、いい加減なもっともらしい言葉でそういうのを隠そうとする連中も、今も昔もやたらと多くて、基本的にはそういう輩に敵対しなければいけないし、目の前にいたらぎ然と見下して蔑んでやらねばならない。そういう気持ちを、久々に思い起こさせてくれたけど、でもなかなか、そうは云ってもねえ…とも思うけど、でもやっぱり高校生のときは熱かった、ということだな。