なぞなぞ。朝「もう飲みたくない」、夕方「今すぐ飲みたい」、夜「最後一杯だけ」。さて、なんでしょう。


そんなことより、三歳くらいの子供が歌ってるときの、そういうときの、いい加減な歌って、すごくない?あれって、あまりにもいい加減すぎて、むしろ感心するよね。ようするに、三歳くらいの子の、歌のおぼえかたの話ね。うろおぼえのくせに、気分よく堂々と歌うような、子供特有の図々しさのことね。


そういえば、この前うちの子が、すげーわけわかんないことを、ずーっと喋ってるんで、何かと思って聞いてたんですよ。そしたら、途中で、「白線の内側まで…」っていう言葉だけ聞き取れて、ああ!電車が入ってくるときのアナウンスか!ってわかったんですよ。もう、「白線の内側…」が聞こえただけで、それ以前とそれ以後の、ムチャクチャな音の感じも、何言ってるか一瞬で全部わかりました。


すごいよね。子供ってそう聞こえてるんだ、っていうか、そうじゃなくて、たぶん大人も子供も、本当はそう聞こえてるんだけど、そうやって口に出して、自信たっぷりに言えるのは子供だけだね。ほんとうに、言葉の意味なんか、まるで気にしてないよね。ただひたすら、音のニュアンスだけで、再現させようとして、ものすごいことになるよね。


上の子も今もう五歳ですけど、嫁と風呂入ってるとき、めちゃめちゃでかい声で何か歌ってるんですけど、最強に気分良さそうに、超・本気で歌ってますよ。でも歌詞はびっくりするくらい、適当ですよ、いい加減なんてもんじゃないですよ。あれは日本語にもなってないですよ。ただの音のかたまりがつながってるだけですよ。でも、最強に気分良さそうなんですよ。どこでおぼえたんだろう?っていうのと、なぜ、そう聴こえるんだろう?っていうのと、二つありますね。おぼえたのは、まあ自分が聴いてるからでしょうけど、でも他にも色々聴いてるのに、よりによってなぜそれ?っていうのをおぼえちゃいますね。で。歌詞は完全に音の感じしか聴いてなくて、ムチャクチャな言葉もどきのうにやうにゃした声の音で、ぜんぶ押し切りますからね。もう、頭の中の、その歌の想像上のイメージが、生のままで丸出しになってる感じで、まじで笑うっていうか、驚きますよ、最初は。


すごいよねー。