朝起きて、見ていた夢を思い出すとき、なぜあんなになつかしいのか。


何日か前、なぜかうちの下足棚の前に、隣のおばさんとかよく知らない男性が、皆で狭いところに密集状態で立っている。何かと思ったらドアの向こうに人がいるようで、隣に引っ越してきました、との声が聞こえる。ドアを開けると四、五人の作業着の男たちが並んでこちらを見ている。見回すと、両隣の部屋はすでに解体されてしまって瓦礫もほぼ片付けられていて、がらんとした空間が広がっていて、青い空が高く広い。これならこれで、かまわないけど、ずいぶん急な話だなとは思う。


目が覚めた後もしばらく呆然とするくらい、さっきまでの出来事の方が本当らしくて、もう二度と戻れないと思うと、朝からせつなさで胸が一杯に。