ヒーター


北向きの自室で外用の折畳椅子に座って普段使うデスクチェアに足を乗せて、開いた魚みたいに、近くに置いた電気ストーブで身体の片側だけ温めている。昔は石油ファンヒーターを使っていたけれども、石油買うのが面倒くさくて電気ヒーターにしたら、暖かさとしてはこれで全然充分だった。空気の匂いが変わらないところがいいし、ボワっと頭の中がのぼせるような暖かさではなくて傍らの焚き火に当たってるような暖かさでしかないところも、むしろその方が自分には良い。コタツなんかに入ってると最初はいいけど三十分もするとすぐに茹で上がってしまうのでダメだ。「蜘蛛女のキス」を読み終わり、図書館で借りてきた新潮2018年1月号の「ビッグ・スヌーズ矢作俊彦、「小さな町での暮らし/ここと、そこ」柴崎友香、「ゲンロンと祖父」東浩紀など読んでいたら、あっという間に夕方になる。いつもの日曜日です。買い物して風呂に入って早めに食事する。眠くなって寝たり起きたりするうちに夜の時間がほぼ消えた。