海外


リチャード・パワーズオルフェオ」百ページほど読んだ。主人公の幼少期を中心に話が進んできて、そこまでは文句なく面白い。死んだ犬弔うためにマーラーの「亡き子をしのぶ歌」を再生しながら、それをはじめて聴いた過去の時代、初恋の相手とのさまざまなエピソードが出てくるくだりなどじつによい。外国小説らしい比喩とかもいっぱい出てくるし、適切で気の利いた距離感と語りの洗練度がすごくて一行ごとに感心してしまう。ほんとうに、面白いねえ、よくできてるわと思いながら読んでいる。音楽文明批評的な要素がこれ以上強くなると、やや鬱陶しく感じてしまうかもだが…。しかしこの後どう展開していくか全然わからないのでかなり楽しみ。


夜は、めずらしく妻が飲み会で遅くなるとのことなので、こちらも一人で飲み会とする。この店に来たのは三度目。先々月にはじめて一人で昼来て、二度目は二人で夜、今日が一人で夜、素朴だけどやっぱり美味しい、他メニューも気になる。また近いうちに来そうだ。