発砲


刑事が部下に指示する。しばらく泳がせろ、部下ははり込む。自分は何もしらず、いつものように横浜駅西口へ。人混みを縫って歩いて、いつものジムへ行く。いつものように汗を流す。というか、泳ぐ。背中に押し付けられる銃口の先。金魚すくいの網がやぶけて、中学生男子の夢やぶれて、金曜日夜の夜は更けて、グラス内の発泡が、ふつふつと沸いては消える。