アンコウ

先日の三連休の中日はどこへも外出せず、近所のスーパーまで夕食の買い物に出ただけだったのだが、食品売り場を見ていたらアンコウ(鮟鱇)が売っていて、僕はアンコウをたぶん今まで一度も食べたことがなくて(あん肝は別だが。)、ものは試しと思って野菜類と一緒にそれを買ってアンコウ鍋にして食したら、これがたいへん美味しかった。というより各部位の食感の違いがじつに変化に富んでいて、鍋物であるにも関わらず、例えるなら臓物主体の肉料理のような野趣あふれる食体験が可能であり、しかし当然ながら肉類の脂っぽさはなく魚介の旨味だけが楽しめる、なるほどこれは世間の云うとおり冬の季節を代表する料理の一つと言って差し支えない、何と優れた食材だろうと感心したのだが、準備で下処理してくれた妻はその時点で各部位のとくに皮、ヒレあたりのグロさが耐えがたかったらしく、あまり食欲もわかない一度で結構もうたくさんですとのこと。

この勢いで、スッポン料理も食べてみたい。